9/9大田非電脳系ゲーム倶楽部（中編）
前回に引き続いて大田非電脳系ゲーム倶楽部のレポート。
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前回の記事はこちら。
9/9大田非電脳系ゲーム倶楽部（前編） - 双六小僧の新・ボードゲーム放浪記
ダンジョンオブマンダムエイト
I was game作のダンジョン探索チキンレースゲーム「ダンジョンオブマンダム」に新冒険者、特殊モンスターカードを加えた改訂版。
プレイヤーは自らの度胸を示したい自信過剰な冒険者となり、どれだけ少ない装備で厳しいダンジョンに挑めるかを競います。
ラウンド開始時、スタートプレイヤーは使用する冒険者を指定します。冒険者はそれぞれ基本HPと6つの装備を持っています。
スタートプレイヤーから順に、モンスターカードを引くかパスするか選びます。カードを引いたら、そのカードをダンジョンに送り込むか、カードを手元に残し、装備を一つ取り除くかを選びます。パスをしたプレイヤーは以後ラウンド終了までゲームに参加しません。
一人を除いて全員がパスしたら、残ったプレイヤーがダンジョンに潜ります。ダンジョンのカードを1枚ずつめくり、処理していきます。装備などで対策できていない場合、カードに書かれた数値分のHPダメージを受けます。全てのカードを処理した後もHPが残っていればダンジョン攻略成功となり、宝箱カードを手に入れます。HPが0以下になったら攻略失敗となります。
ダンジョン攻略に2度成功し、宝箱カードを2枚手に入れたプレイヤーの勝利です。ダンジョン攻略に2度失敗したプレイヤーはゲームから脱落します。一人を除いて全員が脱落したら、生き残ったプレイヤーが勝利します。
嗣織千影さん、ハムハグさん、双六小僧、DQNさんの4人でプレイ。嗣織千影さんが宝箱カードを2枚取って勝利。
旧「ダンジョンオブマンダム」に比べ、新要素が追加されて、 読みが働きにくくなっています。その分、展開に多様性があり、より長く楽しめるようになっています。持ち運びが楽なのも有難いです。
Tin Goose
航空産業黎明期のアメリカで、航空会社を経営するゲーム。2016年リオグランデゲームの作品、デザイナーはMatt Calkinsです。
Tin Goose | Board Game | BoardGameGeek
○概要
ゲームは3時代7ラウンドに分かれており、7ラウンド終了時、各種ボーナスを現金化し、最も多くのお金を稼いだプレイヤーの勝利です。
○準備
各プレイヤーは、旧式の飛行機カード1枚と飛行機コマ2つ、会社の能力を制限するデメリットカード5枚と現金40ドルを持ちます。飛行機コマは飛行機カードの上に置きます。
まず、ビルの配置を決めます。ランダマイザカードを使って都市を決め、黄色と灰色のビルコマを置きます。
次に、各プレイヤーにカードを配ります。第1時代のカード3枚、第2時代のカード4枚、第3時代のカード3枚です。今回は各時代ごとに2枚多く引き、ゲーム開始前に2枚選んで捨てるオプションルールを採用しました。
カードの大半は飛行機を競りに掛けるカードです。飛行機には航続距離、燃費、危険度のスペックがあり、後の時代ほど高性能の飛行機が登場します。
それ以外はオイル、クラッシュ、ストライキのイベントがあります。これらについては後述します。
カードを配ったら、各プレイヤーは出発地と目的地を決めます。 出発地と目的地が書かれたカードを人数+2枚公開し、現金の握り競りで上位のプレイヤーから順に好きなカードを選びます。各プレイヤーは飛行機コマ1つを自分の出発地に置きます。
○ラウンドの進行
手番プレイヤーはまず手札から時代に対応したカードを出します。この時、アクションカードに書かれた都市に飛行機コマを置いていれば、収入マーカーが上昇します。
飛行機カードを出した場合、1巡競りで飛行機カードを競ります。例外として、最終ラウンドは、飛行機カードを出しても競りは行いません。
落札したプレイヤーは、その飛行機カードを獲得し、飛行機を増やすか飛行機を改良するか選びます。既に持っている飛行機と同種のものを獲得した場合、収入マーカーが上昇します。
飛行機を増やす場合は、飛行機コマ2つを獲得し、デメリットカードを1枚選んで除去します。獲得した飛行機コマは、獲得した飛行機カードの上に置きます。
改良する場合は、既存の飛行機カードの上に新しい飛行機カードを置き、これにより燃費と危険度を改良します。この場合、デメリットカードは除去出来ません。
飛行機の増加および改良を行ったら、それに応じて燃費と危険度が変化します。
オイルを出したら、全プレイヤーがそれぞれの燃費に応じてお金を払います。
クラッシュを出したら、全プレイヤーは飛行機の危険度に応じてお金を払い、更に危険度の最も高いプレイヤーの収入マーカーが下降、低いプレイヤーの収入マーカーが上昇します。
ストライキを出したら、全プレイヤーは労働者マーカーの握り競りを行い、勝ったプレイヤーに収入が、それ以外のプレイヤーに支出が発生します。
各種イベントの支出を払い切れないプレイヤーは、40ドルの借金マーカーを受け取り、20ドルの資金を得て支払いを行います。20ドルの損になるので、なるべく避けましょう。
カードの処理が終わったら、3回のアクションを行います。
アクションには、収入マーカーの上昇、飛行機コマの配置、労働者マーカーの獲得、借金、国際線の5種類があります。国際線のみ、アクション2回分を消費します。1ラウンド中に同じアクションを3回行う事は出来ません。
収入マーカーの上昇は、その名の通り収入マーカーを一つ上昇させるアクションです。デメリットカードの中にはラウンド最初のアクションで収入マーカーの上昇を強制するものがあります。
飛行機コマの配置は、既に自分の飛行機コマが置かれた場所から飛行機カードの航続距離に応じた距離の都市に飛行機コマを置くアクションです。
新たな航路を獲得した時、ビルコマがある都市に接続した時に収入マーカーが上昇します。他のプレイヤーの飛行機コマがある都市に飛行機コマを置くと、収入マーカーが下降します。ビルコマがある都市に接続すると、収入マーカーの位置に応じた収入が入ります。
飛行機コマがゲーム開始時に定めた目的地に到達したら、40ドルの収入が発生します。
労働者マーカーの獲得は、無料で1個、収入マーカーの位置に応じた金額を払えば2個の労働者マーカーを獲得するアクションです。労働者マーカーは、ストライキの時に使用します。
借金は、借金マーカー40ドルを取り、40ドルの資金を得るアクションです。アクションを消費しますが、利子は付きません。
国際線は、2アクションを消費して規定の金額を支払い、指定された航続距離の飛行機を国際線エリアに置きます。国際線エリアに置いた飛行機はゲーム終了時に現金になります。
3回のアクションを終わらせたら、デメリットカードで手番終了時の収入を得られない場合を除き、収入マーカーが示す額の金額を獲得します。その後、次のプレイヤーに手番が映ります。全員が手番を終えたらラウンド終了です。
○ゲーム終了
7ラウンドが終了したら、集計を行います。
国際線に置いた飛行機ごとに40ドル、更に自分より国際線に置いた飛行機コマの数が少ないプレイヤーごとに10ドル獲得します。
大都市に配置した飛行機コマ1つごとに20ドルを獲得します。
収入マーカーが示す収入額×10ドルを獲得します。
最後に借金マーカー1つにつき40ドルを返済し、所持金の多いプレイヤーの勝利です。
○ゲームの経過
サガさん、いえろ〜さん、lain1015さん、 Raelさん、 双六小僧の5名でプレイ。
序盤、いえろ〜さんとRaelさんが飛行機を買いまくり、lain1015さんと双六小僧が出遅れます。
いえろ〜さんとRaelさんが場をリードするかに見えましたが、無借金経営を貫き国際線に力を入れたサガさんが勝利しました。
○感想
説明は長くなりましたが、例外処理が少なく、遊んでみるとすんなり理解できます。
ただし、硬派な経営ゲームであるため、一度出遅れて拡大再生産の流れに取り残されると立て直しは困難です。実際のプレイ時間が2時間ほど掛かる事もあり、ゲーム慣れしていないプレイヤーには難しいかと思います。歯応えのある経営ゲームが好きな方にお勧めします。
報告の続きは11日公開予定の後編にて。
