9/23ミスボド蒲田(前編)
9月23日、ミスボド蒲田に行って来ました。
ミスボド蒲田とは
ミスボド蒲田とは、毎月1回土曜日に蒲田の大田区民センターで開催されているボードゲーム会です。
毎回150名ほどの参加者が訪れる、大規模な会です。部屋を5つくらい借りて、賑やかに活動しています。
主催の秋山真琴氏がミステリーとボードゲームが好きということで「ミスボド」という名前になっていますが、ミステリーに関係ない人も多数集まっています。
ミスボド蒲田ではほぼ毎月ポーカー部屋が設けられ、そこで多くの人がポーカーに興じています。ポーカー好きな方はこちらへどうぞ。
ポーカー以外でも不定期で色々なイベントが開催されます。例えば、10月14日に開催される次回のミスボド蒲田では、リアル謎解きゲーム「ぺこラボからの脱出」(再演)が開催されます。詳細は以下のリンクからどうぞ。
【リアル謎解きゲーム】ぺこラボからの脱出(10月14日)【再演】 - TwiPla
このミスボドですが、会場の大田区民センターが来年3月に閉館となり、それ以降は今ほどの収容人数のある会場の確保が難しいため、現行の150人規模の会を維持するのは厳しいと予想されます。従って、圧倒的な人数が集まる独特の熱気を感じたければ、今年度のうちにミスボド蒲田に参加しましょう。
と、ミスボド蒲田の紹介が終わったところで、この日遊んだゲーム。
Clank! In! Space!
デッキ構築アドベンチャーゲーム「Clank!」の宇宙版。
2017年、Paul Dennenの作品です。
まず、「Clank!」と「Clank! In! Space!」の共通の構造について。
プレイヤーは、デッキに新しいカードを加えて強化しながら宝の眠る危険地帯に潜り、宝を獲得して帰還することを目指します。
毎手番、プレイヤーは自分の山札から5枚のカードを引き、それらを使って移動やカードの獲得を行います。
カードには、常時入手できるカードと、手番ごとに補充するカードがあり、これらを獲得し、自分のデッキに加えることで移動力やカード獲得能力を強化します。
カードやマップの効果でクランクが発生した場合、クランクキューブをクランクスペースに置きます。カード補充時にボスモンスターのマークが入ったカードが出た場合、クランクスペースのキューブを袋に入れ、その中から決められた数を引きます。袋から出たキューブが、その色のプレイヤーのダメージになります。これが一定数溜まると死亡するので、それまでに脱出することを目指します。
ここまでが「Clank!」と「Clank! In! Space!」に共通するところ。「Clank! In! Space!」では次のような特徴が加わっています。
「Clank! In! Space!」では、マップの中間部分がモジュールになっており、組み替えによってマップが変化します。
また、ダンジョンの奥に進むには、2つのデータキューブを手元から特定のエリアに配置する必要があります。
キャラクターカードに派閥の概念が加わり、同一派閥のカードを使うことで相乗効果があります。
脱出口が4つに増え、各プレイヤーは別々の脱出口を使わなければなりません。
他にもいくつかありますが、長くなるので省きます。
ゲームの感想。
基本的には「Clank!」なので、デッキを強化して移動力やカード獲得能力を強化していく高揚感、他プレイヤーとの競争、帰還のタイミングを見極める度胸試しといった冒険のワクワク感はそのままです。
「Clank! In! Space!」での追加要素でゲームが複雑化していますが、どれもゲームの根幹を変えるものではなく、「Clank!」に慣れたプレイヤーのためのちょっとしたアクセントにとどまっています。
気になるのは、ボードに彩りが無く視認性が悪いことです。もう少し何とかならなかったのでしょうか。
総じて、無印「Clank!」に飽きたプレイヤーが手を出すべきゲームであり、無印「Clank!」をやったことの無いプレイヤー、まだ持っていないプレイヤーは、無印「Clank!」から始めることをお勧めします。
ところで、「Clank」は「がちゃんと鳴る音」という意味ですが、宇宙空間で音とか鳴るのか?というツッコミは無粋です。そういう宇宙なんだということにしておきましょう。
「Clank! In! Space!」の紹介が長引いたので、続きは中編にて。