双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

9/24袋小路(前編)

9月24日、袋小路の定例会に参加して来ました。

 

 

袋小路とは

非電源ゲームサークル袋小路とは、2004年4月から池袋で活動している老舗のボードゲームサークルです。

非電源系ゲームサークル 袋小路

 

月1回の定例会と、不定期の特別例会を実施しています。定例会の会場は帝京平成大学池袋キャンパス集会室、特別例会の会場は大塚交流館が基本となっています。

 

「初心者に優しく」を基本方針にしており、面倒見のいいスタッフ達が卓立てなどで色々気を利かせてくれます。こういう気遣いは、初めてボードゲーム会に参加する方にとって有難いのではないでしょうか。

 

では、この日遊んだゲーム。

 

エルグランデ

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スペイン各地に騎士を送り込み、勢力争いをするゲーム。

1995年、ウォルフガング・クラマー、リヒャルト・ウルリッヒの作品です。1996年ドイツ年間ゲーム大賞、1996年ドイツゲーム賞ファン投票1位を受賞しています。

 

ゲームは9ラウンドから成り、3ラウンドごとに得点計算をします。

 

ラウンドの最初に、このラウンドに使うアクションカードが5枚公開されます。

 

プレイヤーはそれぞれが持つパワーカードの中から1枚を出し、数字の高い順にアクションカードを選んだ実行します。また、パワーカードで指定された数だけストックから手元に騎士コマを移動します。

 

アクションカードには、置ける騎士の数と特殊効果が書かれています。騎士を置く時は、王様のいる地域に隣接する地域もしくは塔の中に、指定された数の騎士を手元から送り込みます。なお、いかなる効果によっても王様のいる地域にあるものを動かしたり、王様のいる地域に何かを送り込んだりすることは出来ません。

 

全員がアクションを実行したらラウンド終了です。

 

得点計算は、まず塔の中を公開し、数を集計します。投入したコマの多いプレイヤーが得点します。

その後、各プレイヤーは塔の中の騎士をいずれかの地域に送り込みます。

その上で、各地域ごとにコマの多いプレイヤーが得点します。自分の本拠地で1位になった場合、王様のいる地域で1位になった場合にはボーナスがあります。

 

9ラウンドを終え、最後の得点計算を済ませた時点でもっとも得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

プレイヤーインタラクションの強い、重厚な2時間ゲームです。今の流行りからはかけ離れていますが、間違いなく面白いゲームです。

 

 

エルグランデ 並行輸入品

エルグランデ 並行輸入品

 

 

 

 

シガラミ

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シガラミと呼ばれる能力を捨てて満足ポイントを高めるゲームです。

2011年、川崎晋の作品です。

 

プレイヤーはそれぞれシガラミと呼ばれる能力をいくつも持っています。まずその1つを同時に捨てます。

 

ゲームは4ラウンドに分かれています。

プレイヤーには地域が書かれた需要カードが2〜3枚配られます。また、需要カードは場にも2〜3枚伏せて置かれます。

 

プレイヤーは手番ごとに2アクションを使って5つの地域を動き回り、各地域に投資します。投資は手元の資金コマを地域に配置することで行います。

 

シガラミ放出の優先権に投資する事も出来ます。

手元の需要カードを公開する事で、アクションを追加する事も出来ます。

 官庁街にいるプレイヤーは、ラウンドごとに開放される特殊効果に投資し、その効果を得る事が出来ます。

 

誰かが投資コマを置き切ったら、残りのプレイヤーが1回ずつ手番を行います。

その後、決算を行います。

 

各地域ごとの需要数を集計し、各プレイヤーが置いた資金の数と比べます。この時、プレイヤーコマと、資金が置かれている地域の支社も資金1として数えます。

需要数以上の資金を置いたプレイヤーは、需要数に等しい実績ポイントを得ます。また、需要数より2以上多い資金を置いたプレイヤーは、その地域に支社を建てる事が出来ます。支社は、他プレイヤーの資金によって追い出されない限りその地域に残ります。

 

優先順位の投資で上位のプレイヤーから順に、シガラミを捨てて実績ポイントを満足ポイントに変換する機会が与えられます。

1手番に1枚のシガラミを捨てる事が出来、パスする事も出来ます。

同種のシガラミは、先に捨てたプレイヤーの方が多くのポイントを変換できます。

全員がパスするまで順番に手番を繰り返します。全員がパスしたらラウンド終了です。

 

4ラウンド終了時、最も多くの満足ポイントを獲得したプレイヤーの勝利です。

 

いわゆる縮小再生産のゲームです。それまで使えていた能力が使えなくなるのは苦しいです。拡大再生産の快感とまさに逆。その苦しさに、諸行無常、生老病死の仏教的世界観を見るのは私だけでしょうか。そういう意味で味わい深い作品です。

展開が地味に感じましたが、これは今回の需要カードが比較的均等に出たせいだと思います。これが偏るとおそらく荒れるものと思われます。

 

ナンバー9

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全員が同じ0から9のタイルを並べたり重ねたりして、出来るだけ上の段にタイルを置く事を目指します。

 

全プレイヤーは0から9のタイルを2枚ずつ用意します。

 

代表者がカードをめくり、全員が自分の前にそこに書かれた数字のタイルを配置します。

タイルをそれまでに置いたタイルの上に置く事も出来ます。この時、タイルの下に隙間が出来てはいけません。また、2枚以上のタイルにまたがるように置かなければなりません。

 

全てのタイルを置いたらゲーム終了です。タイルの番号×(タイルを置いた段数-1)が得点となります。全てのタイルの得点の合計が総合点になります。

 

「テイクイットイージー」や、最近では「カルバ」のように、同じタイルを使っているはずなのにプレイヤーによって違った結果が出るゲームです。実質ソロプレイで淡泊な印象です。

 

この後も色々遊びましたが、続きは後編で。