双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

10/2アソビCafe「大人の部活!アキバ☆ボードゲーム部」に参加して来ました(後編)

前回に引き続き、アソビCafe「大人の部活!アキバ☆ボードゲーム部」の報告。

 

 

サンチアゴ

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農園にプランテーションタイルを置き、水を引いてプランテーションを維持するゲーム。

2003年、ロマン・ペレック&クラウディア・ヒーリーの作品です。プレイ人数は3〜5人ですがベストは5人(理由は後述)、交渉プレイ時間は60分です。

 

毎ラウンド、人数分のプランテーションタイル(3人プレイ時は例外ですが説明は割愛)を公開し、まずタイルの競りを行います。

水路の番人の左隣から順に金額を提示し、最も大きな額を提示したプレイヤーから順にプランテーションタイルを選び、自分の労働者マーカーと共にボードに置きます。パスをすることもできますが、その場合は置ける労働者が1つ減ります。競りで提示したお金は銀行に支払います。

 

最も小さな額を付けたプレイヤーが水路の番人となります。水路の番人以外のプレイヤーは時計回りの順に、水路を引いて欲しい場所を提案して賄賂を提示するか、パスするか選びます。提案が出揃ったら、水路の番人はいずれかの提案を採用して水路を引き賄賂を受け取るか、銀行にお金を払って自分の好きな所に水路を引くか選びます。なお、水路が引けるのは、ゲーム開始時に設定した泉から水路で繋がっている場所のみです。

 

水路の番人が水路を引いた後、各プレイヤーはゲーム中1回だけ好きなところに水路を引く事ができます。この方法で誰かが水路を引いた場合、そのラウンド中他のプレイヤーは水路を引く事ができません。

 

ここで、水路に面していないプランテーションが荒廃し、労働者が1人減ります。既に労働者がいない場合は砂漠化します。

最後に銀行から一定額のお金を受け取り、ラウンドを終了します。

 

全ラウンドが終了したら、水路に面していないプランテーションは労働者の有無に関わらず砂漠化します。その後、一続きのプランテーションのタイル数×労働者が得点となり、手元に残ったお金を加えて最終得点とします。この得点が最も高いプレイヤーの勝利です。

 

今回私が持ち込んだゲームです。

 

自分のプランテーションに水を引くべく、あの手この手で水路の番人に働きかけたりプレイヤー間で結託したりする、インタラクションの強いゲームです。

値付けや他プレイヤーとの絡みなどの判断に慣れが要ります。また、プレイヤー間で協調してバランスを取り、トップを牽制する必要もあります。皆この辺りの感覚をつかむのに苦労していたようでした。私自身も久しぶりで、うまく立ち回れていませんでした。

 

今回は4人で遊んでいたのですが、4人だと砂漠化するタイルが少なくなりがちで、緊迫感がもう一つでした。5人だともっと厳しいせめぎ合いが発生するので、5人がお薦めです。

サンチアゴ(SANTIAGO)

サンチアゴ(SANTIAGO)

 

 

老師敬服

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カンフーの「老師」になって弟子に命令し、奥義を身につけ、弟子を増やし、育成するゲーム。他プレイヤーのアクションに「敬服」し、そのアクションをコピーできるのがタイトルの由来です。

2016年、矢沢賢太郎(HOY GAMES)の作品です。プレイ人数3〜5人、公称プレイ時間45〜60分です。

 

HOY GAMES BLOG

 

プレイヤーは3人の弟子と4種類のアクションタイル、1敬服チップと1金を持ってゲームを開始します。

 

まず、各プレイヤーは行動可能な弟子それぞれにアクションタイルを裏向きにセットします。

 

スタートプレイヤーから順に1枚ずつアクションタイルを公開し、効果を得ます。

この時、他のプレイヤーは敬服チップをアクションしたプレイヤーに支払えば、その効果をコピーする事ができます。受け取った敬服チップは裏向きになり、敬服には使えませんが最後に得点になります。

これを、全てのプレイヤーの全ての弟子が行動するまで繰り返します。

 

アクションで得られる資源には金の他に酒と敬服チップがあります。金と酒は弟子の勧誘や鍛錬、奥義の獲得に使用します。敬服チップは他プレイヤーのアクションをコピーするのに使います。

 

弟子を増やすとアクション回数が増えますが、大抵の弟子は最初の段階でマイナスの勝利点を持っています。弟子を鍛錬するとその点数がプラスになる他、能力が強化されます。

 

奥義は初期アクションよりも強力なアクションタイルとして使えます。また、一部の奥義は勝利点を持っています。

 

全プレイヤーの全ての弟子が行動を終えたら、各プレイヤーの最後に行動した弟子とその弟子が使用したアクションタイルが次のラウンド中使用不能になります。これらは、次のラウンドの終了時に復帰します。

 

5ラウンド終了時、奥義、弟子、敬服チップ、余ったリソースの得点を集計し、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

かつて金庸武侠小説にハマった私にとって、「老師敬服」の世界観はツボでした。思わず拱手抱拳礼が出てしまいました。

弟子のアートワークも私好みで、特に鍛錬後のかっこいい構えが素敵でした。

 

肝心のゲーム性ですが、ラウンドもアクション数も足りない中でどうやりくりするかで大いに悩みます。手数がちょっと物足りない気もしますが、そのくらいの方が意思決定が鋭くなるとも言えます。

また、誰のどのアクションに敬服するかもポイントなので、他プレイヤーの手番でも気が抜けません。

日頃同人ゲームには手を出さない私ですが、これはちょっと欲しいです。

 

曖昧フェイバリットシングス

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カードに好きなものを書き入れて密かに順位を付け、他プレイヤーと交換してその手札で順位比べをするゲームです。

2015年、ニルギリ(するめデイズ)作のゲームです。プレイ人数3〜5人、公称プレイ時間30分です。

 

ラウンド開始時、各プレイヤーは隣のプレイヤーと相談してテーマを決め、スリーブに収まった空白カード6枚と0〜5の順位カードのセットを渡します。

 

渡されたプレイヤーは、渡された空白カードのうち5枚に好きなもの、残り1枚に好きでないものを書き込みます。その後、それらを好きな順に1〜5の順位カードと重ねて(好きでないものは0と重ねる)スリーブに入れ、数字を隠してから元のプレイヤーに返します。

 

カードが出揃ったら、スタートプレイヤーから順に、カードの順位を推測しながらカードを1枚出します。全員のカードが揃ったら順位カードをスリーブから出します。基本的に最も上位のカードが勝ちますが、例外として0と1が同時に出た場合0が勝ちます。同点の場合、スタートプレイヤーに近いプレイヤーが勝ちます。

 

6枚のカードを出したらラウンド終了です。2ラウンド目は1ラウンド目とは逆側の隣のプレイヤーと相談してテーマを決め、同様にラウンドを行います。

 

2ラウンド終了時、最も多くの得点を取ったプレイヤーの勝利です。

 

今回は時間の都合で最後まで遊べず、好きなものについて語る時間もありませんでした。

自分語りが好きでなく趣味の範囲も狭い私にとってはちょっと苦手なゲームです。

 

以上で10月2日の「大人の部活!アキバ☆ボードゲーム部」の報告を終わらせていただきます。