「ある日本人ゲームデザイナーの失敗」を読んで
まずは、こちらの記事をお読み下さい。
「ワンナイト人狼」の海外版を巡っての奥井晶久氏の体験談です。
あくまで一方からの証言に過ぎず、ひょっとしたら抜け落ちた情報があるのかも知れませんが、この体験談を元に感想を書きます。
まず、ベジエゲーム社の対応は、居丈高ではあるものの、「Bang!」のシステムを無断で流用した「三国殺」のYOKA Gamesよりはるかにまともだと思います。高飛車な要求も、「dilemma」というきつい言葉も、あくまで交渉戦術の範囲内でしょう。
ちなみにBang!と三国殺の件ですが、2016年にアメリカでゲームのアイデアは著作権の保護対象外であるという判決が出ています。
さて、奥井氏の方ですが、この状況で他にどんなやり方があったかと言われると、私は答えを持っていません。いずれにせよ、奥井氏が悔しい思いをした事は間違いなく、その思いがあるからこそ奥井氏は今回の公表に踏み切ったのでしょう。
私はこのような苦い体験談を公表し、問題提起をした奥井氏の勇気に敬意を表したいと思っています。
では、これからどうするか。この辺りは、インディーボードゲーム制作及び販売の現場を知らない私が語るべきではないでしょう。私が思い付く程度のことは、既にみんな思い付いて実行に移しているに違いありません。ノウハウの共有が鍵になるのではないかと思いますが、その詳細はそれこそ現場を知る人間が語るべき話です。
私はいつも通り、ただ粛々とブログを書くのみです。と言う訳で、1週間放置している英語ブログの執筆作業にかかります。では。