2/3「ルターの宗教大改革」体験会
2月3日、銀座教文館で行われた「ルターの宗教大改革」体験会に参加して来ました。
株式会社教文館はキリスト教の出版社・書店で、銀座に店舗を構えています。
今回の体験会は、この教文館ビルの3階にて開催されました。
ルターの宗教大改革
2017年、ルターの宗教改革500周年を記念してキリスト新聞が発売した、「聖書コレクション」7作目に当たるボードゲーム。コンテスト応募作の中から最優秀賞に選ばれた砂漠のキタキツネ氏の「宗教改革者たち」を商品化したゲームです。
プレイヤーはルター、メランヒトン、ツヴィングリ、カルヴァンのいずれか1人を担当し、宗教改革を進めます。
手番プレイヤーは、円形に並んだ12のアクションスペース上にあるプレイヤー駒を時計回りに6マスまで動かし、動かした先に協力者駒(ワーカー)を1〜2個配置します。アクションスペースに3つの協力者駒が置かれた時、最も多くの駒を置いたプレイヤーがそのアクションを実行し、駒を置いたそれ以外のプレイヤーは「ハレルヤ」として祝福を1つ獲得します。
アクションには出版・印刷、都市同盟への布教、説教、公開討論、結婚(聖職者の結婚はカトリックとプロテスタントの大きな違いです)などがあります。これらのアクションを通して資金、祝福、聖書、信徒、新教徒といった資源を獲得し、それらを出版カードや都市同盟カードに変換します。
カードには書物や都市、人物の簡単な解説が書かれたフレイバーテキストが付いています。
こちらが個人ボードです。
全員が協力者駒を使い切ったらラウンド終了です。行動済みの協力者駒を手元に戻します。独身だと3つ、結婚していると4つまで手元に戻せます。
6ラウンドが終了したら、最後に1回ずつアクションを行ってゲーム終了です。残りリソース、出版カードと都市同盟カード、改革度最高のボーナス、正統度による得点の増減などを集計し、最も高い得点のプレイヤーの勝利です。
なお、最終得点と獲得カードによってエンディングが変わります。改革に失敗したり、プロテスタントがカトリックを駆逐したりと、様々なエンディングが用意されています。
今回はこのゲームの編集を担当した中村誠さん直々にルール説明を受けて遊びました。歴史の流れを絡めた説明は、大変分かり易かったです。
私は早々と結婚してみたのですが、そのメリットを生かし切れず最下位に終わりました。
これまで「聖書コレクション」の作品には余り惹かれなかったのですが、「ルターの宗教大改革」は、熟練ゲーマーのプレイにも堪えうる、良く出来たゲームでした。歴史の再現度も高いように思います。
こちらが会場に陳列されていた「聖書コレクション」作品。
ゲーム終了後、中村誠さんからこのゲーム制作および販売の舞台裏の話などをお聞きしました。なかなか興味深い話が聞けましたが、その内容については割愛させていただきます。
以上で2月3日の「ルターの宗教大改革」体験会の報告を終わらせていただきます。