双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

4/21ミスボド(後編)

前回に続いて4月21日のミスボドの報告です。

 

前回の報告はこちら。

 

sugo6kozo.hatenablog.com

 

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平遥

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先日の北京旅行で買いそびれ、中国に住んでいる親戚に頼んで送ってもらった金融ゲーム。

平遥で金融業を営み、各地に支店を作って資金運用や送金で稼ぐゲーム。

 

プレイヤーが持つ資金は、運用して利益を上げるための銀塊と、各種支払いに当てるための銅銭に分かれています。銅銭は銀塊に変換できますが、逆は出来ません。なお、銀塊や銅銭は金属製で、重厚感があります。

 

毎ラウンド開始時に全プレイヤーが2個もしくは3個のワーカーダイスを振り、出目毎に分けて並べます。ダイスには4面体と6面体があります。

 

その後、ボードのいずれかのエリアにダイスを置き、アクションを行います。大きい出目のものは先に置けますが、小さい出目の方がアクションの効果が高くなります。

他の人が既にダイスを置いているエリアに置く場合は、前の人より小さい出目の場合、その出目の差分の銅貨を支払います。前の人より大きい出目の場合は、差分の銅貨を受け取ります。4面体ダイスを置く場合は、この支払いが1減り、受け取りが1増えます。既にそのエリアに同じ出目のダイスが置かれている場合、ダイスを置く事は出来ません。

銅貨を支払えば、ダイスを置く前に振り直す事ができます。この時、置く順番は変わりません。

銅銭が5以下の時、または出来るアクションが無い時は、アクションを放棄して銅銭3を得る事も出来ます。

 

アクションは6種類。

  • 鏢局(運送業)…支店を建てる。銅銭を払って支店タイルを個人ボードに置き、開業資金として銀庫から銀塊を支店タイル上に置く。
  • 西大街(西の大通り)…送金を受注する。送金元の支店もしくは本店に銀塊を置き、送金先を指定する。
    送金を行うと手数料がもらえる。また、送金を行う度に送金トラックが進み、様々な特典が得られる。
    期限になったら、送金先の支店から銀塊を支払う。
  • 銭荘(両替商)…客から銀塊を預かって銀庫に移したり、銀庫の銀塊を運用に回したりする。
  • 城隍廟(鎮守の社)…声望を上げる。声望を上げると、様々な特典を得られる。
  • 文廟(孔子廟)…店長を支店に置いて、支店機能を強化する。支店長として配置すれば支店タイルの能力が使え、経営スタッフとしておけば、支店で運用できる有効な銀塊の数が増える。
  • 縣衙(県庁)…銀塊と引き換えに強力な特権タイルを得る。

の6つです。

 

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こちらが個人ボードです。

 

全員が全てのダイスの処理を終えたら、収益および決算の処理を行います。

収益は、支店に置いた有効な銀塊、および運用に回した銀塊に応じてもらえます。また、客から預かった銀塊の分の利息の支払いが生じます。

収益の処理が終わったら、決算で時間経過の処理を行います。送金先から銀塊を払うのはこのタイミングです。

 

銀塊の支払いが必要な時に、適切な場所に銀塊が無い場合は緊急送金が必要です。輸送料を銅銭で支払い、いずれかの支店もしくは本店から銀塊を送ります。銅銭が払えない場合は、銀塊1個を失います。

 

8ラウンドが終了したらゲーム終了です。手持ちの銅銭や銀塊、支店の得点、送金回数のボーナス、声望のボーナス、特権タイルのボーナスを集計し、最も勝利点の高いプレイヤーの勝利です。

 

このゲームを一言で言うならば、「金融業のイロハが凝縮されたゲーム」。

もっとも、私はそこまで金融に詳しい訳ではありませんが。

 

預金集めや送金で手元に置いた金銭を運用して増やしていく過程は、まさに金融。利潤を上げるには金銭をかき集める必要があるのですが、支払い期限に返せないと大きなデメリットを負います。この資金繰りがゲームの核心です。世の中に借金ゲームは数あれど、このように金融そのものズバリを扱ったゲームは、ちょっと記憶にありません。

 

ダイスの扱いもなかなか面白いです。ここぞと言う時に出目のせいでやりたい事が出来ない可能性があり、それがゲームにスリルを与えています。もちろん、ダイス目操作の手段もいくつかあります。

 

とにかく、金融の何たるかを味わえるいいゲームなので、資本主義社会に生きる人類全員が一度は遊ぶべきゲームだと断言します。

 

テストプレイなんてしてないよ 黒

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はちゃめちゃなカード効果で雑に勝者を決めるバカゲー「テストプレイなんてしてないよ」の続編。

ダイスを使う「ダイスカード」と向きによって効果が変わる「ブルーカード」が加わっています。

 

前作同様の一発ネタです。あくまで息抜きのためのゲームと割り切るのがいいでしょう。

 

たほいや

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親が広辞苑から抜き出した珍しい言葉について、残りのプレイヤーがその意味をでっち上げ、本来の意味とでっち上げの意味が混ざった中から本来の意味を当てるゲーム。

 

今回は広辞苑第七版を使用。登場した単語は「ちゅうゆうき」「ずだけ」「こもづち」「ぞもと」でした。

 

ブラフ

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全員プレイヤーがダイスを振り、全体の中にどの目が何個あるか予想し、その数を競り上げたり他プレイヤーの宣言にチャレンジしたりして対戦相手のダイスを減らすゲーム。

 

過去にブラフを遊んだ時の記事はこちら。

sugo6kozo.hatenablog.com

 

キングオブトーキョー

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怪獣となってトーキョーの街で暴れ、他の怪獣を全員脱落させるか規定の得点を獲得するかのいずれかの勝利条件を目指すゲーム。

 

プレイヤーは手番に専用ダイス6個を振ります。振ったダイスのうち、好きなものを選んで2回まで振り直せます。

攻撃の出目が出たら、他の怪獣に攻撃をします。トーキョー内の怪獣はトーキョー外の怪獣全員に、トーキョー外の怪獣はトーキョー内の怪獣にダメージを与えます。トーキョーに怪獣がいない時に攻撃の出目を出した場合、攻撃を受けたトーキョーの怪獣が脱出を選んだ場合、トーキョーに入り、得点を獲得します。

エネルギーの出目が出たら、エネルギーキューブを取ります。エネルギーキューブはカードの獲得に使います。

回復の出目が出たら、怪獣のライフを回復します。トーキョーにいる怪獣は回復できません。

1、2、3の出目は、3つ以上揃うと得点になります。

 

ダイスの処理が終わった後、カードを獲得します。場に並んだ3枚のカードを、手持ちのエネルギーキューブを使って獲得します。エネルギーキューブ2個で場のカードを全て入れ替える事もできます。

 

トーキョーにいる怪獣は、攻撃を受けた時にトーキョーを脱出するか残るかを選びます。トーキョーにいる状態で手番を迎えたら得点です。

 

ライフが0になった怪獣は脱落します。他の怪獣を全て脱落させるか、得点を20点獲得すれば勝利です。

 

怪獣同士が殴り合う、派手なダイスゲームです。ただ、得点による勝ち筋が弱く見えるのが惜しいところです。この辺りの難点を意識して作られたのが「キングオブニューヨーク」なのですが、あまり遊ばれているところを見かけません。ちなみに、私は「キングオブニューヨーク」の方が好きです。

 

 

以上で4月21日のミスボドの報告を終わらせていただきます。