双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

4/28大田非電脳ゲーム倶楽部

4月28日、大田非電脳ゲーム倶楽部に参加しました。

 

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3秒ルール

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3秒以内に様々なお題(元素名をx個言う、x人を笑わせる、など)を達成するゲーム。

より多くの数字を宣言した人がそのお題に挑戦し、2回成功したら勝利、2回失敗したら脱落です。自分以外が全員脱落しても勝利です。

 

3秒を体感するゲームですが、出たお題によって面白さにムラが出る印象です。例えば「x人を笑わせる」などは、1でも厳しいお題だと思います。いっそ、お題は全部自作でもいいのかも知れません。

 

Prison Break

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北京で買って来た、脱獄をめぐるブラフと交渉のゲーム。

 

プレイヤーの1人が獄長、残りが囚人となります。

囚人プレイヤーはカードを3から5枚伏せ、獄長はそのカードの中身を予想し、釈放か拘留を選びます。拘留の場合は、犯罪者の枚数も指定します。

脱獄に成功したら、囚人は出した犯罪者カードを手元に置きます。置いた犯罪者はゲーム終了時にお金になります。

獄長が拘留を宣言した時、囚人が犯罪者カードを伏せていなければ、獄長はその囚人に賠償金を支払います。

獄長が釈放を宣言し、囚人が犯罪者カードを伏せていなかった場合、獄長が供託金を受け取ります。

拘留に成功したら、獄長が拘留した犯罪者カードを手元に置きます。

獄長役が2巡したらゲーム終了です。手元に置いた犯罪者カードを換金し、最もお金を稼いだプレイヤーの勝利です。

なお、ゲーム中、獄長の権利の授受および手札を直接脱獄済みにする以外のあらゆる交渉が許可されています。

 

私の中国語の読解力が不足しているため、正しいルールで遊べたか甚だ怪しいのですが、一応最後まで遊べました。

ルールが大雑把で、ゲームバランスをプレイヤーの交渉力に任せ切りにしているようですが、その交渉も、システムの都合上面白い交渉案が出にくい気がします。ただ、私がルールを誤読している可能性もありますので、余りこのレビューを鵜呑みにしない方がいいと思います。

 

ブードゥープリンス

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基本はマストフォローのトリックテイキング。

3つトリックを取ったら、自分以外のプレイヤーが取ったトリック数に等しい得点を得てラウンド終了までゲームから抜けます。最後の1人になったら、自分が取ったトリック数しか得点になりません。

 

単純なルールですが、いつ3つ目のトリックを取るかのジレンマが素晴らしいです。特に、2人残った時の緊張感がたまりません。お薦めです。

 

バベル

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民族ごとの特殊能力を使いながら塔の建設を競う2人用ゲーム。

 

手番開始時にカードを3枚引き、以下の行動を手札が続く限り行えます。

  • 民族カードを捨てて、対応する場所を建設現場として選ぶ。
  • 建設現場の最後尾に民族カードを置く。
  • 1つの場所の民族カードを最後尾から3枚、別の場所の最後尾に置く(1手番に1回まで)。
  • 民族カードが置かれた建設現場に塔カード置き場から塔カードを取って置く。置ける塔カードは、書かれた数字がその場所にある塔カードより1高く、かつその場所の民族カードの枚数以下のものに限る。
  • 3枚以上連続した民族カードから1枚を捨て、民族の能力を使う。

行動が終わったら、塔カードを2枚めくり、数値の低い方を上にして塔カード置き場に置きます。

 

民族カードの能力はどれも強力で、対戦相手の塔を壊す、対戦相手の民族カードを奪うなどの効果があります。また、全民族共通で対戦相手に手札を半分捨てさせる能力が使えます。

 

これを交互に繰り返し、

  • 塔カードの数字の合計が15以上でかつ対戦相手の塔カードの数字の合計が10以下
  • 塔カードの数字の合計が20以上になる

このいずれかを達成したら勝利です。

 

今回が初プレイ。ゲームの大枠を把握するのが精一杯で、拙劣な手を度々打つ低レベルな戦いになってしまいました。

非常にテクニカルなゲームで、ちゃんとした攻防をやるにはある程度の慣れが必要そうです。これは次回の課題にします。

 

Paper Tales

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カードをドラフトして軍団を編成し、世代交代をしながら4時代に渡って戦い抜くゲーム。

 

過去に遊んだ時の記事はこちら。

 

sugo6kozo.hatenablog.com

 

初手に戦力強化と施設建設のどちらを重視するか、今回はその見極めを誤って大敗しました。後半RelicにTime Masterで経年カウンターを乗っけまくって追い上げたのですが、及びませんでした。

 

私が持っているのは英語版。日本で遊ぶ際には日本語化した方が多くのプレイヤーにとって取っつきやすいのはわかるのですが、そこまで複雑な英文でもないので、今後も日本語化せずに持ち込みます。日本語で遊びたい方は、EnGamesから5月に発売予定の日本語版をどうぞ。

 

Boys, be ambitious 北海道開拓使

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明治時代の北海道を開拓するワーカープレイスメントゲーム。

 

最終手番のプレイヤーから反時計回りの順に発展カードを1枚ずつ選んでからゲームを開始します。

 

ゲームは6ラウンド。

まず、2ラウンド以降のラウンド開始時、狼、熊、豪雪マーカーを置く街を決定します。

その後、各プレイヤーは時計回りの順に1個ずつワーカーを置いてアクションを行います。

ワーカーを置ける場所は、基本的には自分のワーカーがある街もしくはそれに隣接する街、あるいはアイヌコタンです。離れた街にワーカーを置く場合は、石炭を支払います。

 

ワーカーを街に置いたら、その場所の基本資源と施設の資源を獲得します。ただし、その街の自分以外のワーカーと狼、熊、豪雪マーカーの分だけ、施設を休止させなければなりません。

その後、以下のいずれかを行います。

  • 資源の売買…基本的には1種類の資源1個、街や施設の天秤マーク1つにつき追加で1個の資源を売買します。資源を売却すると資源相場が変動します。
  • 施設の建設…お金を支払って施設を建てます。施設を建設すると、民心度マーカーが開拓者側に移動します。
    他のワーカーがいる場合、それらの協力を得ることで建設費用が割引になります。他のプレイヤーの建設に協力した場合、民心度に応じた得点を獲得します。
  • 動物の駆除…その街にいる狼や熊を駆除し、毛皮を獲得し、民心度を変化させます。

民心度は、プレイヤーが開拓者とアイヌのどちらに近いかを示します。中央に近いほど、他プレイヤーの建設に協力した時などに高い得点を得られます。

 

ワーカーをアイヌコタンに置いたら、まず毛皮を獲得します。民心度がアイヌ寄りだった場合、追加の毛皮と勝利点を獲得します。

その後、以下のいずれかを行います。

  • キロロアン…資源を支払い、交流カードを獲得し、民心度をアイヌ側に移動させます。
  • イオル…自分のワーカーのいる街にイオルを建て、民心度をアイヌ側に移動させます。

施設やイオルの建設の際、その街のエリアマーカーを獲得します。場所タイルは個人ボードや開発カードの発展項目スペースに置き、スペースを埋め切ったら、ワーカーの増加など、対応する能力を解禁できます。

 

ワーカーが無くなったか、やる事が無くなったらパスをします。最終ラウンドを除き、先にパスしたプレイヤーから発展カードを選びます。全員がパスをしたらラウンド終了です。各プレイヤーはいずれかの街に1個ワーカーを残し、残りを手元に回収します。

 

6ラウンド終了時、発展カード、キロロアンのカード、残りのお金、街ごとのマジョリティ、所持するエリアマーカーの種類数×民心度のボーナスなどを集計し、最も高い得点のプレイヤーの勝利です。

 

では、このゲームの評価について。

 

協力や施設の休止など、ワーカーの扱いに面白いひねりが効いています。ワーカーの配置で他プレイヤーを縛る効果が他の一般的なワーカープレイスメントよりも薄いので、多少考え方を変えて望む必要がありそうです。

また、民心度の要素も興味深いです。民心度のバランスを取るためには、開拓者寄りとアイヌ寄り、双方のアクションをバランス良くやって行く必要があり、行動がワンパターンになるのを防いでいます。

 

このゲームでは、こうした様々な複雑な要素を盛り込み、しっかりとまとめ上げていました。これまでManifestDestinyの作品を遊ぶ機会がありませんでしたが、その事を後悔するくらいの出来栄えでした。また、単にゲームとして良く出来ているだけでなく、制作費の高くつく大箱ゲームをリスクを取って売り出した点も高く評価したいです。

 

ただ、細部には残念な点があります。

1円タイルと2円タイルの色が同じで見分けづらい、ボードに地名が書かれていないといった具合に、コンポーネントの機能面に若干の問題があります。もし再販があれば、真っ先にここを改善して欲しいです。

 

ザ・ゲーム:エクストリーム(無印のルールで遊ぶ)

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昇順で並べる列2つ、降順で並べる列2列の計4列にカードを出していき、カードを出し切る事を目指す協力ゲーム。

 

今回は「エクストリーム」のカードを使いましたが、各種効果を無視し、通常の「ザ・ゲーム」のルールで遊びました。結果は5枚残しで終了。

何度遊んでも胃の痛くなるゲームです。

 

弱者の剣

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前のプレイヤーより強いカードを出していき、手札を無くす事を目指すゴーアウト系のゲーム。

  

カードには5つの色があります。同色のカードはまとめて出し、強さを合計できます。強さの合計が前のプレイヤーを上回れば、カードを出す事が出来ます。カードを出せない、もしくは出したくない場合はパスをし、山札が残っていれば山札から1枚引きます。

 

このゲームには赤と青の色を持つ天秤カードがあり、天秤カードの色の変更によって各カードの強さが変化します。天秤カードの色は、各プレイヤーが1枚ずつ持っている「弱者の剣」を使う事で変化します。弱者の剣はどの色のカードと組み合わせても出せます。

 

カードを出し切ったプレイヤーから勝ち抜け、残ったプレイヤー人数分の得点を得ます。1人を残して全員がカードを出し切ったらラウンド終了です。

3ラウンド終了時、最も高い得点を取ったプレイヤーの勝利です。

 

単純なゴーアウト系のゲームですが、各プレイヤーにつき1枚の弱者の剣により、程よい考え所があります。短時間のお手軽なカードゲームとしては良く出来ています。

 

Polygonotesは、これと共通の世界観を持つ作品を他にも出しており、そちらも気になります。

 

 

以上で4月28日の大田非電脳ゲーム倶楽部の報告を終わらせていただきます。