双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

5/4ゲームマーケット前日ゲーム会(後編)

既に後の祭りと言った感がありますが、前回に引き続き、ゲームマーケット前日ゲーム会の報告です。

 

前回の記事はこちら。

5/4ゲームマーケット前日ゲーム会(前編) - 双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

 

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エンポリウム

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古代ギリシャの入植者がイベリア半島を開発する台湾製のゲーム。

 

手番になったら、各プレイヤーは以下のいずれかのアクションを実行します。なお、前のプレイヤーが選んだアクションは行えません。

  • リザーブ…待機カードのうち1枚を予約する。空いた待機カードを補充する。
  • 文化、貿易、軍事…それぞれの列に並んだ歴史カード、もしくは対応した予約済みカードを取る。もしも手元に威信カードの建築物や壺を取る能力を持つカードがあれば、その能力を使って歴史カードの代わりにそれらを取っても良い。
  • 航海…待機カードを対応する列に移し、戦利品を入手する。その後、待機カードを補充する。

 

カードには入手に必要な文化、貿易、軍事の能力値が指定されています。これらの値は、カードを獲得する事で上げる事が出来ます。不足分を戦利品で補う事も出来ます。

歴史カードは主に能力値を上げ、威信カードは主に勝利点を上げます。

 

歴史カードが尽きたら、最後に全員が手番を行ってゲーム終了です。最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

お手本のような拡大再生産のゲーム。

能力値を上げる前半から勝利点を上げる後半にどのタイミングで移るかが鍵になります。

戦利品の補充には航海が必要ですが、これを行うと待機カードが列に移るため、後のプレイヤーにチャンスを与えてしまうかも知れません。

また、前のプレイヤーが行ったアクションが行えないのもポイントです。前の手番のプレイヤーに邪魔されないよう立ち回るのが重要になる一方で、慣れると後の手番のプレイヤーが嫌がるプレイを仕掛けられます。

台湾勢の本気を感じました。お勧めです。

 

マトリョーシカ コレクター

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他プレイヤーとマトリョーシカカードを交換しながら、同色連番もしくは同じ数字のカードをなるべく多く揃えるゲーム。

 

手札6枚でスタートし、ラウンド毎に手札が増えていきます。

ラウンド開始時に手札の一部を公開します。

その後、スタートプレイヤーから順に他プレイヤーとの手札の交換を行います。まず手番プレイヤーが交換に出したいカードを公開します。次に、残りのプレイヤーは自分の手札から交換候補を1枚を選びます。それを見て、手番プレイヤーは交換するカードを選びます。全員が手札交換を行ったらラウンド終了です。

4ラウンド終了後、手札から13枚を選び、連番と同じ数のカード枚数を数え、枚数に応じた得点を獲得します。最も多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利です。

 

相手の欲しいカードを見極め、双方にとって得になる交換を探る、ある種の交易ゲームです。部分的に公開されたカードのおかげで見通しが良く、また口下手でも問題なく遊べます。

 

RECTANGLE

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チーム戦。各チームが出題者と回答者に分かれ、5×5マスのグリッドに描かれた図形を、出題者のヒントを元に、形のまちまちなタイルを並べて完成させるゲーム。

 

まず、出題者がお題カードを引きます。出題者がお題カードで黒く塗られているマスを1つ指定します。回答者は、それをヒントに、ボード上に形のまちまちなタイルを置きます。そのタイルの全体が黒く塗られたマスの上にあれば、そのまま置いたままにします。タイルの一部が黒く塗られたマスからはみ出ていれば、そのタイルを場に戻します。これを、各チームが代わる代わる行います。

タイルでお題の図形が完成したら、(図形の面積-使用タイル数)の得点を獲得し、次のお題を引きます。

場のタイルが3種類尽きたらゲーム終了です。得点の高いチームの勝利です。

 

私は出題者側でプレイ。

途中まで出来た図形から全体像を想像するのが鍵になるのだと思いますが、推理の手掛かりがやや不足している気がします。

 

しばことば

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場のカードに手札を繋げたり重ねたりして言葉を作り、カードの動物アイコンを3つ一直線に並べることを目指すゲーム。

 

作る言葉は通常時は2文字以上、ビンゴ完成時は3文字以上です。リアルタイムでカードを置くため、変に考え過ぎると全く付いて行けません。 スピード勝負の苦手な私には若干辛いゲームです。

 

フロム:バタヴィア

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船に交易品を積んで、誰よりも早く3隻を満杯にするゲーム。

 

各プレイヤーは空の船を1隻持ってゲームを開始します。船には容量やシンボルが違う6種類があります。

各プレイヤーは全員同時に手札から積載する交易品を決め、コストを支払って積載します。コストは手札を使って支払います。出した交易品と同種のカードは他のカード2枚分のコストとして使えます。コストとして支払ったカードは、左隣のプレイヤーに渡ります。

ラウンド終了時に手札が一定数より少なければ、カードを1枚引いてから次のラウンドに移行します。

 

交易品にはそれぞれに効果(コストの支払いにのみ使える小麦カードを獲得、カードドロー時に追加で引いてから要らない物を捨てるなど)があり、自分の船と積荷に同じシンボルが多いほど効果が高まります。

 

船に積んだ交易品の価値が船の容量に達したら、次の船を獲得します。2隻目以降を取る時は、それまでとは別の種類の船を取る必要があります。最初に3隻目を満杯にした

プレイヤーの勝利です。

 

コストとして払ったカードが左隣に渡るのが秀逸です。相手の欲しそうなカードを握り潰したり、逆に右隣から流れて来そうなカードを予測して動いたりの駆け引きが面白いです。「世界の七不思議」のような同時アクションを連想させる作りでありながら、きっちり「世界の七不思議」との違いを打ち出している点に感服しました。

これだけ褒めておいてなんですが、ゲームマーケットでは買いそびれました。トホホ。

 

 

以上で、手遅れ感満載のゲームマーケット前日ゲーム会の報告を終わらせていただきます。