ボードゲームデザイナーガイドブック
今日は書籍の紹介です。
ボードゲームデザイナーガイドブック
著者は「ドイツ年間ゲーム大賞」の設立メンバーでもあるドイツのボードゲーム評論家、トム・ヴェネック。翻訳は「Table Games in the World」の小野卓也。
この本は、ボードゲームデザイナーが直面する様々な問題、例えばデザイン、テストプレイ、売り込み、製品化などについてのアドバイス集です。
「面白いゲームの作り方」ではなく、心血を注いで制作したゲームを無駄にしないための諸注意と言った印象です。
ボードゲームデザイナーが陥りがちな落とし穴について丁寧に指摘しており、ゲームデザインに携わる人々にとってたいへん参考になります。
ただ、私自身はボードゲーム制作者ではないので、どちらかと言うとドイツのボードゲーム業界の事情の方に興味を惹かれました。出版社、代理人、契約、ゲームデザイナーの交流などについて、面白く読ませていただきました。
特に興味深いのは「ゲッティンゲンデザイナーミーティング」や「ハール・国際国際ボードゲームインベンター・メッセ」のような大掛かりなデザイナーの交流イベントの話でした。このようなイベントは日本のボードゲーム界にも欲しいと思います。