双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

12/1ミスボド(前編)

ようやくゲームマーケットの動画レポートを公開いたしました。

 


ゲームマーケット2018秋 動画レポート

 

これでようやく、滞っていたゲーム会レポートに取りかかれます。

 

と言うわけで、12月1日のミスボドの報告です。

 

この日遊んだゲームを見ていきましょう。

 

ライジングサン

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先ごろ日本語版が発売された、日本風ファンタジー世界を舞台にした領土争いのゲーム。

 

プレイヤーはいずれかの氏族を担当します。

ラウンドの最初に茶の湯フェイズで同盟相手を決めます。この茶の湯フェイズという言い回しに、どこかずれた日本観が見え隠れします。

次に、誉の高いプレイヤーから順にアクションを選びます。アクションはタイルの中から選び、選んだプレイヤーとその同盟相手は追加効果を得られます。アクションにより部隊の配置や移動、領地からの収穫、カードの獲得などができます。裏切りを実行すると同盟が解消されるので注意が必要です。

ラウンド中3回、それぞれの神に最も多くの神官を置いていたプレイヤーが恩恵を受けられます。

ラウンド終了時に戦争です。戦争が発生する地域ごとにプレイヤー間の戦力を比較します。同盟を結んでいないもの同士なら、戦闘が発生します。人質や援軍、切腹や辞世の句といったアクションにお金を置いて同時に公開し、高い金額を出した方がそのアクションを実行します。戦争後、その領地で最大戦力を持っているプレイヤーがその地域の戦争トークンを取ります。

3ラウンド終了時、それまでの勝利点や戦争トークンのボーナスなどを集計し、もっとも得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

多プレイヤが戦うマルチゲームですが、非常に複雑です。

本来は交渉をしながら場をコントロールするゲームなのですが、なかなか有効な交渉ができないまま終わってしまいました。同盟によるアクションの追加効果をちゃんと交渉のダシにしないと、ゲーム展開をコントロールできないようです。

もっと研究してゲームの構造が分かれば少しはマシな交渉が出来るのでしょうが、少なくとも私はそこまで入れ込む気にはなれません。大量のフィギュアなど、重厚長大なゲームが好きな方はどうぞ。

斯くして我は独裁者に成れり

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手札を捨てながら自分の正体を決めていく、一風変わった正体隠匿ゲーム。

 

各プレイヤーは全員同じ役職カードセットを持ってゲームを開始します。役職カードはそれぞれの勝利条件を持っています。

5日間にわたって議論と投票を繰り返しながら、役職カードを捨てて自分の正体を絞り込んでいきます。捨てたカードは、4日目を除き、誰が捨てたか分からないようにして公開されます。

投票時、通常の投票の代わりに自分を含む誰かの票を1票捨てる棄票を行えます。その場合、その日に捨てる役職カードを公開する必要があります。

5日目の投票が終わった時に、各プレイヤーは最後に残った役職カードを公開し、勝利条件を満たしたプレイヤーが勝者となります。複数プレイヤーが勝つことや、勝者なしとなる場合もあります。

 

手札を捨てていき、最後の1枚のカードで勝利条件を決めるメカニズムに何か見覚えがあると思ったら、インドネシアのPopcon Asiaで遊んだFarting Goatでした。

詳細はこちらの記事をどうぞ。

sugo6kozo.hatenablog.com

 

日本未入荷のゲームの話はさておき、このゲーム。

もちろん発想の出発点は人狼なのでしょうが、間違いなく新機軸と言えます。

 

「正体隠匿・完全公平スタート・初期陣営無し

脱落無し・協力裏切り自由

嘘の必要なし、議論しなくてもプレイ可能!

新感覚ディスカッション権力闘争ゲーム」

 

パッケージの謳い文句に嘘偽りはありません。

 

人狼が苦手な私でも楽しく遊べました。

全員同じ条件から始まるはずなのに、プレイヤーの思惑次第で毎回ゲーム展開や議論の流れが変わっていく仕組みは秀逸です。

これは繰り返してあそんでみたいところです。

 

ピクトレイル

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絵から連想されるものでしりとりをするゲーム。

 

この種のゲームは他にもあり、目新しくはありませんが、それなりに楽しめます。

 

後半に続きます。