双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

12/9すごろくし隊(後編)

前回に引き続き、すごろくし隊の報告です。

 

前回の記事はこちら。 

sugo6kozo.hatenablog.com

 

 

Tokyo Highway

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高速道路をつなげ、他プレイヤーの道路と交差させるゲーム。

ゲームマーケット2018秋に登場した4人用でプレイ。

 

過去に2人でプレイした時の記事はこちら。

sugo6kozo.hatenablog.com

 

4人になって目配りするところが増え、勝ち筋が見えにくくなりました。多人数アブストラクトが抱えがちな問題を、このゲームも抱えていると言えそうです。私はより真剣勝負の色合いが濃い2人の方が好みです。

 

ブロックス

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正方形が1〜5つ繋がった形のタイルをボードに並べ、手詰まりにならないようにできるだけ多く置くゲーム。

 

タイルを置く時は、自分の他のタイルと辺でつながらず、かつ角がつながるように置く必要があります。

 

定番中の定番。

ほぼ4人限定ですが、安定した面白さがあります。ただ、一方でこういうド定番では刺激が足りないと感じてしまう自分がおり、趣味の世界とは業の深いものだと感じました。

 

Bluffing Billionaire

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インドネシアのブラフゲーム。

どこかで見たような世界のお金持ちが見栄を張るゲーム。

 

過去に遊んだ時の記事はこちら。

sugo6kozo.hatenablog.com

 

ブラフ勝負に負けると、単に得点でリードされるだけでなく、手札が減って一層苦しくなります。アンバランスではありますが、それがマネーゲームというものなのかも知れません。

 

特殊効果なしで遊んだ今回はあまりパッとしませんでしたが、特殊効果を加えるとどうなるかは一度検証したいところです。

 

これは余談になりますが、今回のプレイではラストでホワイトハウスめいたカードと北のミサイルめいたカードの対決が発生し、ホワイトハウスめいたカードが破れるという劇的なシーンがあったこともついでに報告しておきます。

 

ウーロン

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ダイス5個を振るギャンブルゲーム。他プレイヤーがダイスを振っている時にその結果を予想して賭けられるのが特徴です。

 

ダイスを振る部分は「Greed」に近く、ダイスを振った後、役ができたダイスを確定し、残りのダイスを振るか利益を確定するかを選択するというものです。

それ以外のプレイヤーは、最終的な利益額がいくらになるかを予想して賭けます。手番終了時に予想が当たったら配当がもらえます。

 

私はこのゲームが登場した当初、凡百のダイスゲームだと独り合点し、ろくにチェックしませんでした。

しかし、実際にやってみると、ギャンブラーの気分に浸れる味わい深いゲームであることに気づきました。

他プレイヤーが自分のダイスの結果に賭けているので、その思惑を意識しながら判断しないといけません。「GREED」なら期待値を軸に計算すればいいのですが、他プレイヤーとの読み合いが入ることで、判断がはるかに複雑になります。今回の私は思考を完全に読まれ、いいカモにされました。

一方で、早々と持ち金を使い果たし、他プレイヤーから借金をしてそれを次の賭けにぶち込むダメ人間プレイをしたプレイヤーが現れ、大いに場が盛り上がりました。(このゲームでは他プレイヤーから借金ができるのです)

とにかく、大変盛り上がりました。

 

ベルズ

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磁石の入った棒を使って自分の色の鈴を取っていくゲーム。自分のもの以外の鈴を取ってはいけません。

 

本当に見たまんまのゲーム。鈴の重さの加減が絶妙です。

 

オレとオマエの異世界転生 

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異世界に転生した主人公がチート能力を使って活躍し、魔王を倒すかヒロイン達との絆を集めるかして勝利を目指すゲーム。

 

プレイ開始時、プレイヤーは「前世」「勇者」「チート」のカードを引き、自分のキャラを作ります。

手番になったらダイス目に従ってフィールドを移動し、クエストに挑みます。

エストでは、指定された能力値の数のダイスを振り、指定された目を出すことを目指します。

指定された目を全て出せばクエスト達成。クエストカードを取れる他、トレジャーカードなどクエストカードごとに指定された特典を獲得できます。

出せなかったらLPにダメージを受け、これまで出した目を維持したまま再挑戦するか撤退するかを選びます。

 

エストカードやトレジャーカードはEXPを持ち、これをお城で消費することでレベルを上げられます。お城ではLPなどを回復したり、魔石のトレジャーと引き換えに装備を獲得することもできます。

 

エストカードや装備トレジャーには「絆」を持つカードがあります。これは、要するにヒロインです。これを集めるのも勝利条件の1つです。

 

特定条件を満たすと登場する魔王を倒すか、5点以上の絆を持って城に帰ったプレイヤーの勝利です。

 

システムは古風なフィールド探索ダイスゲーム。新奇さはありませんが、冒険をして主人公を強くしていく感覚はいいものです。

ただ、このゲームの核心は、これでもかと盛り込まれた異世界転生あるあるでしょう。過剰なほどに用意された「前世」や「チート」の数々、あざといとしか言いようのない絆持ちのヒロインカード達など、異世界転生物を知っている人なら思わずニヤリとしてしまうネタが満載です。

 

ところで、このゲームを遊びながら、「異世界転生物の元祖って何だろう?」という話になり、ジョン・カーターの名が挙がったのですが、他にもっと古いもの、それこそ神話レベルの古い奴があったような気がしてなりません。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、どなたか教えていただけませんか?

 

あと異界戦記カオスフレアの話題も出たのですが、よく考えたらあれは異世界召喚でした。

 

私がこの日遊んだゲームは以上です。

 

もう一つ付け加えますと、この日のすごろくし隊では、いくつかのゲームのテストプレイが行われていたようです。中には重量級めいた雰囲気のものもあり、今後の開発の行方が気になります。

 

以上で12月9日のすごろくし隊の報告を終わらせていただきます。