3/23ミスボド
3月23日、ミスボド に参加して来ました。
キャロッティア
かつてテンデイズゲームズが入荷したものの、タナカマ店長がゲームの出来に問題ありと判断して有料での販売を諦めた、曰く付きの作品。
前半でタイルを並べて森を作り、後半で森を探索して人参を集める協力ゲーム。
前半は特に問題はなかったものの、問題は後半。
森の道の分岐が多くないため、プレイヤーの判断の余地が乏しく、物足りません。
また、道中で邪魔をする鳥がいるのですが、道の分岐が少ないので回避が難しく、しかもダイスの出目次第ではプレイヤーのいるマスまで飛んで来て強制的に妨害するので、どうにもなりません。
さらに、初版と第2版でルールがまるで違い、たいへん混乱させられました。
二度とやるものか。
海洋公園
中国の静言思桌游の作品。
水族館に魚を集め、魅力を高めて収入を上げるゲーム。
前回プレイした時の記事はこちら。
拡大再生産のゲームなので、いかに収入レースに付いて行くかが重要です。また、魚カードの効果の把握も不可欠です。
今回は3人プレイでしたが、プレイ感が大きく変わることはありませんでした。
現在、ゲームマーケットでの販売に向けて日本語版ルールを制作ですが、カードテキストをどうしようか決めかねています。
カードの上にシールを貼ると、魚の絵に掛かってしまう恐れがあります。またカードリストを作るとしても、どうやったら検索性の高いリストになるのかは悩みどころです。
徽州
再び静言思桌游の作品。
徽州で水運業を経営するゲーム。
プレイヤーは河に船を配置し、輸送ルートを作って商品を仕入れます。船の輸送力によって仕入れられる商品の数が決まります。場合によっては仕入れた商品の一部を倉庫ではなく埠頭に置かねばならず、埠頭の商品を使用するためには回収のアクションで倉庫に移さねばなりません。
仕入れた商品は、商幇との交易、売却、店舗の設立、船の建造、屯田による塩の販売権の獲得、分家の育成、寄付といったさまざまな事に使います。
塩の販売権を持つプレイヤーは、船を外府に派遣して塩を販売する事が出来ます。派遣した船はしばらく使えませんが、大きな収益が得られます。
これらの行動のためには、自分の家族を自分の個人ボードの行動マスに送り込みます。行動させた家族は休息エリアに移ります。休息エリアの家族の再利用のためには、家族の維持費を払うか、家族をレベルアップさせるかする必要があります。
家族をレベルアップさせると、使える家族の数が増えるほか、分家タイルを獲得して強力な行動を使用することが出来るようになります。
プレイヤーは様々な行動を通して人脈マーカーを入手できます。これを使うと、農、工、商のゲージを上げ、様々な特典を受けることが出来ます。
プレイヤーはゲーム開始時に取得した取引カードを使うことで、様々な恩恵を受けられます。カードを使う時は、使用条件を満たすかコストを支払うかする必要があります。
それぞれの分野で活躍すると、牌坊(権威の象徴となるアーチ状の門)を獲得できます。これはゲーム終了時に得点になります。
誰かが牌坊を4つ獲得したら、そのラウンド終了後、もう1ラウンド行ってゲーム終了です。それまで取った得点や牌坊に加え、地域の影響力の得点などを計算し、勝敗を競います。
ここまで読んでいただいた方なら感じていただけると思いますが、たいへん複雑です。これまでこのブログで取り上げて来た静言思桌游の作品と比べても数段複雑です。
「徽州」のルールブックは、ゲーム準備の説明書、水運システムを説明する「河運一覧」、ラウンドの流れを説明する「生意世事初階」、各アクションを説明する「士商類要」、徽州の歴史背景を説明する「徽州背景書冊」に分かれています。こういう構成のルールブックは、ちょっと他に記憶がありません。
この複雑なルールを理解させるために、「徽州」にはソロプレイのチュートリアルが付属しています。私も事前にこのチュートリアルをやっていなければ、おそらくルールを把握する事は出来なかったでしょう。
こんな複雑なルールのゲームなので、ルール説明にもえらく苦労しました。そしていくつか間違えました。
家族や資金の管理をしながら、どの分野を伸ばして牌坊を取って行くかの判断が悩ましく、常に全力で思考する必要があります。その分、遊んだ後には心地良い疲労感を味わえます。重量級ゲーム好きのゲーマーへの挑戦状といった趣があります。
今回は会の終盤に立てたため、時間を気にしながらのプレイとなってしまい、最後の得点計算も間違えてしまいました。次回は時間に余裕がある時に立てたいと思います。
以上で3月23日のミスボドの報告を終わらせていただきます。