双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

9/28FLiP DROPゲムマ2019秋のボードゲームをテストプレイする会

9月28日、川崎のFLiP DROPさんで開催された新作ボードゲームのテストプレイ会に参加して来ました。

 

テストプレイとありますが、この時期になるとすでにおおよそ完成しているものもいくつかありました。

 

 

プラネットプラント

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するめデイズの作品。

自分の星に植物を植え、販売してお金を稼ぐゲーム。

 

プレイヤーが植えた植物は、ラウンド経過ごとに成長し、3ラウンドで開花させられるようになります。この処理はラウンド開始時の成長フェイズで行います。

売買フェイズは手番順に行います。ここでは植物を開花させる、開花した植物を売る、市場から苗を買う、のいずれかを好きな順番で好きな回数行います。

苗植えフェイズでは、手札から苗を植え、植物の数に応じた水やりコストを支払います。

 

それぞれの植物には、開花した時に発動する能力、もしくは植えられている間じゅう常に効果を発揮する能力のいずれかがあります。植物にはそれぞれ出荷に向いた季節があり、その季節に売ると売値が倍になります。

 

4年間の栽培を通して最もお金を稼いだプレイヤーが勝利します。

 

植物が育つ3ラウンド後を見越して苗を植える必要があるので、計画性が重要になります。カード能力の組み合わせや季節など考えることは多く、常に難しい判断が求められます。また、一部のカードには他プレイヤーの植物の強制売却などの妨害効果があるので、他プレイヤーの動向には常に気を配らないといけません。

市場に出るカードと季節とが噛み合うか否かでゲーム展開や勝敗ラインが変わるのも特徴です。今回はこれが噛み合わなかったため、市場が硬直し、ロースコアゲームになりました。

 

非常に練り込まれた、手応え十分のゲームでした。

 

料理人はどこへ消えた?

NSGクリエイトの作品。

今回持ち込まれたのは、イラストが入る前のテスト用のものだったので、写真は割愛。

 

プレイヤーは料理人を雇い、食材を集め、料理を作って勝利点を増やしていきます。

手番になったら自分の料理人1人に以下のいずれかの行動をさせます。

  • その料理人カードに指定された食材(肉以外)を生み出す。
  • 料理人カードを破棄して肉を生み出す。
  • 手札から料理人を出す。この時コストとして手札を支払う。
  • 食材を消費して料理を作る。
  • 山札からカードを1枚引く

料理を作るとカードや勝利点などの報酬がもらえます。

料理には主菜やデザートなど数種類あります。それぞれの料理にはコストの払い方が複数あり、それによってもらえるものが変わります。同じ料理はラウンド中1つしか作れません。前菜を作ったプレイヤーは、次のラウンドのスタートプレイヤーになります。

 

全プレイヤーが全ての料理人を行動させたらラウンド終了です。

 

誰かの勝利点が一定値に達したら、そのラウンドでゲーム終了です。最も勝利点の高いプレイヤーの勝利です。

 

今回のテストプレイの時点でゲームの骨組みは完成しており、細かい数値調整の段階に入っていました。

スピード感を重視した作りになっており、油断しているとあっという間にゲームが終わってしまいます。

料理人を消費する肉をどうやって確保するかが鍵になりそうです。

 

ところで、このゲームの料理人は動物なのだそうです。「料理人はどこへ消えた?」ってそういう意味なのか…。

 

Moin Moin

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ハズレをめくらないようにしながら規定数のMoinが出るまでカードをめくっていく記憶力ゲーム。

CUBE Projectの作品。

なお、Moinはドイツの一部などで使われる挨拶の言葉の1つです。

 

各プレイヤーは自分の前にMoin、Moin Moin、…(ハズレ)、+1のカードを伏せて並べます。

自分の手番になったら、自分もしくは他のプレイヤーのカードをめくっていき、ハズレをめくるか規定数のMoinを公開するまで続けます。Moin MoinはMoin2つ分として扱います。

途中でハズレをめくったら、原点チップをもらって手番終了です。手番の最後に、他プレイヤーのカードを1枚見ることができます。

+1をめくったら、いずれかのプレイヤーのカードのうち縦横いずれか1列の4枚を指定し、混ぜて並べ直します。以後、めくらなければならないMoinの数が1つ増えます。

 

全員のMoinとMoin Moinがめくられたらゲーム終了。最後の1枚をめくったプレイヤーが得点チップをもらい、最も失点の少ないプレイヤーの勝利です。

 

ルールは簡単で、子供と大人が一緒になって楽しむのに向いていそうなゲームです。

自分の手元の16枚を記憶すること自体はそれほど難しくないのですが、安全を追って自分のばかりをめくっていると終盤行き詰まります。多少リスクがあっても他プレイヤーのカードをめくるべきです。このあたりはルール説明の際に強調した方が良さそうです。

 

以上で9月28日のテストプレイ会の報告を終わらせていただきます。