10/22イエサブ新作ゲーム体験会(後編)
10月22日のイエローサブマリン秋葉原PRGショップでの新作ゲーム体験会の報告の続きです。
前編の記事はこちら。
転々と市
ガーデンゲームズの新作。
場にたまっていくカードを回数限定の獲得権を使って取っていくゲーム。
プレイヤーは、手番になったらカードをめくるか獲得の権利を使うかのどちらかを行います。
めくったカードは誰かが取るまで場に溜まっていきます。
各プレイヤーは、2回の「獲得」の権利と1回の「めくってから獲得」の権利を持っています。これを使うことで、溜まったカードを全て獲得できます。
カードには、得点になる兵士カード、複数枚取ることで同色の兵士の得点を倍増できる茶器、好きな色として計算できる利休、場のカードと入れ替えられるお市の方などがあります。
全プレイヤーが全ての権利を使用したらゲーム終了。得点を計算して勝者を決めます。
ゲームの構造は「ラー」に近い印象。思い切った単純化を施し、手軽に遊べるように仕上がっています。
白詰草の庭
久遠堂の作品。旧作のリメイク。
花輪の出来を競う2人対戦のカードゲーム。
各プレイヤーは10枚の手札を持ちます。
まずそれぞれのプレイヤーは相手の手札から1枚を抜き取ります。それと自分の手札1枚を組み合わせた2枚で花輪を作ります。合計の数値が高い方が勝利します。ただし、一方が4を出していたら低い方が勝ちます。同点の場合、もしくは双方が4を出していたら引き分けです。
より多くのラウンドで勝利したプレイヤーが勝ちます。
いかに僅差で勝ち、大差で負けるかのゲーム。久遠堂らしいミニマムな作りになっています。
ひもフデ描き
嘴広卿の作品。
色とりどりのヒモを使って絵を作り、当ててもらうゲーム。
写真を見ていただければ雰囲気はご理解いただけると思います。
プロジェクトユニバース
宇宙に豆を輸送する会社の支店長となって経営を行うゲーム。
Hoy Gamesの作品。
ゲームは3ラウンドに分かれています。
毎ラウンド、地上で準備を行い、ロケットを宇宙に飛ばします。一度宇宙に行ったら、ラウンド終了まで地上には戻れません。アクションを繰り返すうちに時間が経過し、規定時間が過ぎたら、アクションをするのに残業代が必要になります。
プレイヤーはラウンドの最初に自分のデッキからアクションカード3枚を引きます。これを使って地上アクションを行います。アクションカードには平社員、管理職、幹部があり、行えるアクションの種類が異なります。
地上アクションで行えるのは、水や豆の生産、依頼カードの獲得、設備投資、水や豆の売却、ロケットの改良、アクションカードの獲得などがあります。
依頼カードを獲得すると、労働者を規定数まで補充できます。
設備投資をすると、特典がもらえる他、全プレイヤーの生産や売却の効率が上がります。
アクションカードを補充するには、会議を行う必要があります。会議を行うと時間が経過します。
打ち上げを行う際は、燃料の豆を消費します。
依頼カードで指定された星に到達したら依頼達成の報酬が得られ、さらに指定された資源を納品することで追加の報酬が得られます。宇宙で特定の位置に移動すると、時間が経過します。
宇宙でする事がなくなったプレイヤーは、帰宅して行動を終了します。全員が帰宅したらラウンド終了です。
設備投資の回数が上位のプレイヤーがボーナスを獲得します。
3ラウンド終了時、達成した依頼のボーナスやアクションカードによるボーナス、達成できなかった依頼の減点などを加算し、最終的な勝利点を算出して勝敗を決めます。
本格派の90分級ゲーマーズゲーム。
依頼を獲得して従業員を補充する自転車操業感が独特です。どれだけ依頼を取るか、残業への対応はどうするかなどの判断が悩ましく、高得点を狙って欲張ると、時間の進み方次第では痛い目に遭います。
あとは、じっくり準備をしてしっかり商品を配達するのか、それとも急いで宇宙に行って時間を進めて他プレイヤーにプレッシャーをかけるのかによっても展開が変わりそうです。このあたりは色々試してみたくなります。
これは本当に力作。自信を持ってお勧めできます。
以上で10月22日のイエサブ新作ゲーム体験会の報告を終わらせていただきます。