4/30天岩庵ゲームマーケット2018春フライング体験会
4月30日、天岩庵で開催されたゲームマーケット2018春フライング体験会に参加しました。
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登場したゲームは以下の通り。
今回私は遊びませんでしたが、「東京サイドキック」の製品版の箱も撮影しました。
想像以上にでかい箱でした。
では、遊んだゲームの報告。
Animal Draft
動物の野球選手をドラフトで獲得し、ペナントレースの成績とセットコレクションで収益を上げるゲーム。
ラウンド開始時、プレイ人数×3の動物カードを場に並べます。また、球団方針カードを各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
動物カードには強さを表す背番号、1〜2種類のオーラの色、バットの有無などの情報が描かれています。
まず、全プレイヤーはドラフト1位指名として欲しいカードを選び、一斉に指差します。指したカードが被った場合、じゃんけんでそのカードを獲得するプレイヤーを決めます。
その後、ドラフト2位のカードを時計回りの順に1枚ずつ獲得し、逆の順序でドラフト3位のカードを選びます。
バットを持ったカードを獲得した場合、バットでダイスを打ち、ダイスの止まった位置と出目によって、戦力が追加されます。
バットの処理後、球団方針カードの効果を適用し、戦力を計算します。戦力の高いプレイヤーから順に順位に応じた収益を受け取ります。
これを3ラウンド繰り返したら、セットコレクションの収益(同色のオーラのカード5枚以上、同色のオーラ9枚、グローブ3枚、ベース3枚、アライグマ3枚、ペンギン3枚)を合計し、最も収益を上げたプレイヤーの勝利です。
選手獲得をゲームの核心に据えたスポーツゲームに「バスケットボス」がありますが、元ネタのスポーツへの愛では、おそらくこちらの方が上です。ドラフトの仕組みも、バットでダイスを打つアクションも、いかにも野球好きが作った印象です。ドラフトゲームとしての見通しも良好です。
一方、カードのイラストも愛らしく、魅力的です。私はバットを2本持ったタコが気に入りました。野球テーマや動物イラストに惹かれる方にお薦めです。
ボードゲームクイズ EXTEND
番次郎さんは次回のゲームマーケットでボードゲームクイズの新作を販売しますが、今回は新作に収録されなかった問題を早押しクイズで楽しみました。
今回は、ボードゲームブロガーとして蓄えた知識をぶん回して大人げなく圧勝し、周囲からはドン引きされてしまいました。
激論勇者
ダンジョンカードをめくって出た装備カードを誰が持つか議論し、適切なプレイヤーに装備を割り振ります。全員の装備が決まった後、呪力が高いプレイヤー1人が魔王になり、残りのプレイヤー全員と対戦します。
ゲーム開始前、各プレイヤーにキャラクターと初期呪力カードを1枚ずつ、アクションカードを3枚配り、キャラクターカードのみを公開します。キャラクターは近接と遠距離いずれかの得意分野を持っています。
手番になったらダンジョンカードをめくるか、アクションカードを使用します。
ダンジョンカードの中には装備もしくはイベントが入っています。
装備が出たら、誰がその装備を受け取るかを議論して決めます。装備には部位、近接戦闘力、遠距離戦闘力、呪力が指定されています。一度装備したアイテムは、アクションやイベントなどの特殊な方法でしか外せません。
イベントカードが出たら、その指示に従います。
全員が頭、体、武器を装備したら、魔王を決定します。装備の呪力に初期呪力カードの呪力を合計した数値が1番高いプレイヤーが魔王となります。魔王の強さは、そのプレイヤーの呪力によって決まります。
魔王以外のプレイヤーは、自分の得意距離での装備の戦闘力を計算し、合計します。これが魔王の強さを上回れば魔王以外の勝ち、魔王の強さに届かなければ魔王の勝ちです。
魔王として勝つのか、他のプレイヤーに魔王役を押し付けて勝つのかの判断が肝となりそうですが、積極的に魔王を目指すプレイがどこまで有用かは、最初の1回では分かりませんでした。
イベントカードの効果で展開が大きく変わるので、余り厳密に戦略を立てるゲームではなく、はげかつらのようなふざけた装備を押し付け合うドタバタ劇のゲームと解釈するべきなのでしょう。
ウルトリテン
怪獣と巨大ヒーローが登場するマストフォローのトリックテイキング。
限りなくアウトっぽいパッケージ。題字もどこかで見たような感じ。
各プレイヤーは各色の0番のカードを自分の前に並べます。これは自然で、ラウンド終了まで破壊されないと得点になります。
トリックテイキングの進め方は、オーソドックスなマストフォローのトリックテイキング。リードプレイヤーから順に1枚ずつ、可能ならリードプレイヤーと同じ色のカードを出します。リードプレイヤーと同じ色で最も大きい数字を出したプレイヤーがトリックを取り、次のリードプレイヤーとなります。
取ったカードは色ごとに分けて自分の前に並べます。ある色のカードを1枚でも取ると、その色の自然が破壊されます。
1から6は建物で、ラウンド終了まで破壊されなければ得点になります。破壊されると減点です。
7は怪獣で、取ると建物や自然を破壊します。怪獣が生き残っている間は、その色の破壊された建物が得点になります。
8はヒーローで、取ると建物や自然を破壊し、怪獣を倒します。倒した怪獣は得点となりますが、怪獣が倒れた事で、破壊された建物が減点に戻ります。ヒーローは、次のトリックが終わった時に除外されます。
全てのカードを出し切ったらラウンド終了となり、得点を集計します。
規定数のラウンドが終わった時点で、最も高い得点を取ったプレイヤーの勝利です。
「巨大ヒーロー、街を壊しがち。」
箱裏の謳い文句にある通り、ヒーローは街を壊します。時には怪獣が来る前から大暴れし、誰にも頼まれないのに街を壊して去って行きます。まさに「帰ってくれウルトラ…」おっと、危うく権利関係の面倒ごとを引き起こすところでした。で、ヒーローが壊した街に怪獣がやって来ると壊した建物が得点になるという、善悪の基準がよく分からなくなる事態が起こります。
2ラウンド遊びましたが、手札が悪い時の打開策に乏しいように感じました。残念ながら、数多あるトリックテイキングの中で抜きん出る力は無さそうです。
Go☆Do☆Compa
合コンに参加する女子となり、男達にアピールして連絡先を獲得するゲーム。
前回遊んだ時の記事はこちら。
遊んだのは2回目ですが、合コンというものの腹黒さ、おぞましさは、何度味わっても慣れるということがありません。
今回は男達の好みに合うアピールカードが手元に来ず、誰の連絡先ももらえずに終わりました。まあ、既婚者に引っかかった人よりはましだと思う事にします。
攻略情報めいたことを書くと、男達のツボ属性や点数は、イベントカードによって入れ替わる可能性があるので、ゲーム序盤にはあえて探りを入れず、ある程度アピールに手番を使った方がいいのかも知れません。
コキコキステーション
品切れに注意しながら、最終的に手元のキューブが少なくなるように、手元からコンテナに荷物を積んでいくゲーム。
なお、「コキ」とは鉄道の貨物車両のことだそうです
各プレイヤーは、ゲーム開始時に4色のダイスで色ごとの初期荷物数を決定します。この時、振ったダイスを1度だけ好きな個数振り直せます。
その後、手番になったら場の7つのコンテナのうちの1つに同色のキューブを1個〜3個積みます。コンテナの容量は8個です。色付きコンテナに同色のキューブを積んだ場合、別のコンテナに同数の好きな色のキューブを積みます。手番になった時にコンテナを置けなくなったら、ゲームから脱落します。
いずれかのコンテナが埋まったら、アクシデントカードをめくり、その指示に従います。イベントカードには、めくった瞬間に効果を発動するものと、次のアクシデントカードをめくるまで効果が持続するものがあります。
コンテナが3個もしくは5個埋まった時、各プレイヤーは荷物を補充します。各プレイヤーはダイスを1色選んで振り、その色の荷物を出た目の数だけ受け取ります。
全てのコンテナが埋まった時に手元の荷物が最も少ないプレイヤーの勝利です。また、1人を除いて全てのプレイヤーが脱落したら、残ったプレイヤーの勝利です。
他のプレイヤーがいくつ荷物を持っているかをちゃんと記憶するのは基本ですが、その上でアクシデントカードのリスクにどれだけ備えるかが重要になります。ゲームに慣れて来て、アクシデントカードの内容を把握してシビアに確率を計算し、ギリギリの線を攻められるようになってからが本番のような気がします。
以上で4月30日のフライング体験会の報告を終わらせていただきます。