双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

11/3ミスボド

11月3日、帰国後初のミスボドに参加しました。

 

ただし、今回の主目的は、ミスボドに集まったゲームマーケット2018秋の新作の動画の撮影でした。

撮影の成果はすでに公開してあります。

 


ゲームマーケット2018秋新作紹介vol.1

 

このブログでは、ゲームマーケット新作の撮影とは別に遊んだゲームを報告します。

 

CS Files

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正体隠匿推理ゲーム「デセプション :香港殺人事件」の香港版。香港書展で拡張と共に買ってきました。英語と繁体中国語の説明書が付いています。

 

プレイヤーは捜査員チームと犯罪者チームに分かれます。ランダムに役職を決め、鑑識だけが役職を公開します。

 

各プレイヤーに手がかりと殺害方法のカードを4枚ずつ配ります。これらのカードは公開です。

犯人のプレイヤーは自分のカードから手がかりと殺害方法を1枚ずつ選びます。選んだカードは共犯者と鑑識だけが知ることができます。

 

鑑識は6枚のヒントタイルそれぞれの6つの選択肢のいずれかにマーカーを置いてヒントを出します。他のプレイヤーはこれを元に議論し、手がかりと殺害方法を当てます。

鑑識はゲーム中2回、ヒントタイルを入れ替えることができます。

鑑識以外のプレイヤーは、それぞれゲーム中に1回だけ告発に挑むことができます。告発で手がかりと殺害方法を当てたら鑑識と捜査員の勝利です。最後まで当てられなかったら犯人と共犯者の勝利です。

 

正体隠匿系の中では高い独自性を持つゲーム。カジュアル寄り。

カードとタイルの巡り合わせによって大きく難易度が左右される印象です。

今回印象的だったのは、ヒントタイルの選択肢に「商談」があったために、手がかりの「印鑑」があっけなく当てられてしまったシーンです。

そういう巡り合わせのドラマも含めて楽しいゲームです。

 

ただ、適正なプレイ人数は掴めておりません。あまり多すぎるとカードの把握が難しくなるので、8人以上は辛いのではないかと思うのですが、この辺りは他のプレイヤーの意見も聞きたいところです。

 

ZIXZA

ハッピーゲームズがテストプレイしていた2人対戦ゲーム。

こちらのツィートにある通り、80年代サイバーパンク調のデザインで、ハガキ大です。

 

双方がダイスを3つ盤面に並べ、交互にダイスを動かします。

隣接する相手のダイスの目が自分のより小さければ、相手を攻撃して取り除くことができます。ただし、1の目は6の目を攻撃できます。

次の3つある勝利条件のうち1つを満たせば勝利です。

  • 中央の3つのマスのうち2つを自分のダイスで占拠する
  • 相手陣地の中央奥に自分のダイスを送り込む
  • 相手ダイスを2つ取り除く

 

一手が重く、思考力と集中力が求められるゲームです。短時間で遊べるのですが、時間の割に疲れます。疲れるのは、とりもなおさず良く出来たアブストラクト系ゲームだということです。

 

フラッシュ 

いわゆる紙ペンゲーム。お題を聞いて連想する言葉を全プレイヤーが書き、他のプレイヤーと同じものを書いたら得点になります。

この日の午前中は席が足りなかったので、こういうゲームを遊んでいました。

「寿司」 というお題に「小林銅蟲」とか書いてやろうかと思いましたが、自重しました。

※寿司 虚空編…小林銅蟲の漫画。グルメ漫画ではなく、巨大数について語る漫画。

カラテトマト

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トマトなどの野菜がカラテで戦う、世界観が謎のゲーム。

 

全プレイヤーが一斉にカードを出します。2枚目以降は1枚目と同じカードを出さなければいけません。カードを出せない、もしくは出したくないプレイヤーは勝負から降ります。降りたプレイヤーはカードを補充できます。

残ったプレイヤーが規定人数以下になったら、カードの合計点が多いプレイヤーから順に得点カードを取ります。

誰かが規定数以上のトロフィーを取ったら、ゲームを終わらせられます。

ゲーム終了時、包丁が一番少ないプレイヤーはゲームから脱落します。残ったプレイヤーの中で最もトロフィーの多いプレイヤーの勝利です。

 

対戦相手の手の内を予想しつつ押し引きの判断をするゲームなのですが、今回はプレイ人数が多過ぎたために対戦相手の動向に目を配れず、今ひとつ読み合いを楽しめませんでした。

もっとも、仮に人数が少なくても、そこまで爆発的に面白さが向上する事もないように思います。斬新さも尖った部分もなく、刺激が足りませんでした。

俠路相逢記 Crossroads of Heroes

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少林、武当といった武俠の門派の一因となり、名声を高めて武林の覇者を目指すゲーム。

 

各プレイヤーは、手番ごとに武術の修行、探索、他プレイヤーとの決闘のいずれかを行い、名声を高めます。

プレイヤー間の決闘は3本先取。1本ごとに習得した技を同時に公開し、武功の値で勝敗を決めます。勝った方は名声を得ますが、対戦相手の仇敵となり、これが解除されるまでは同じ相手に勝っても名声が増えません。

ゲーム中に卑怯な手を使うと邪悪カウンターがたまり、これが一定数になると邪道に堕ちます。邪道に堕ちたプレイヤーは、他プレイヤーと決闘して気を0にすれば勝利です。

誰かの名声が最大になり、武林盟主になったら最終ラウンドです。他に名声を最大まで上げたプレイヤーが出たら、そのプレイヤーと決闘し、買った方が盟主として残ります。最終ラウンド終了時に盟主の地位にあるプレイヤーが勝者です。

 

大雑把に説明しましたが、登場するカードやキャラクターの特殊能力が非常に多く、説明しだすと切りがありません。金庸などの武俠小説の元ネタを知っている人でないと、この世界観に付いていくのは難しいでしょう。

 

システムは、互いに妨害しながら名声を競うゲーム。なので、リードしているプレイヤーを全員が常に意識している必要があります。

決闘のやり方が陳腐なのが個人的に残念。とは言え、ここに凝ってしまうと、ただでさえ複雑なこのゲームがいよいよ収拾のつかないことになりそうなので、難しいところです。

とにかく複雑で要素が多いゲームなので、武俠への思い入れがない人にとっては、面倒くささを乗り越えてまで遊ぶゲームではありません。

逆に、武俠好きなプレイヤーが集まって遊んだら、「このキャラの元ネタは東方不敗」「この技の元ネタは降龍十八掌」といった会話で盛り上がれるに違いありません。

東方不敗笑傲江湖に、降龍十八掌は射雕英雄伝などに登場します)

一度でいいから武俠好きを集めて遊んでみたいのですが、その機会が訪れるかどうかは分かりません。ちなみに11月9日に募集をかけた際は、空振りに終わりました。

 

この日遊んだゲームは大体こんな感じです。あとは動画撮影をやっていました。

以上で11月3日のミスボドの報告を終わらせていただきます。