9/23ミスボド蒲田(後編)
9月23日のミスボドの報告も今回が最後です。
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キャプテンリノ:スーパーバトル
紙製の壁と床を重ねて建物を作る、「キャプテンリノ」の続編。
今回はタイル3枚分の足場から、複数の壁を並行して建てていきます。
2017年、スティーブン・シュテュンフ&スコット・フリスコの作品です。
今回は、各プレイヤーが一つのヒーローコマを担当します。
手番になったら、手札から床カードを1枚選びます。床カードに指定された壁カード1枚ないしは2枚を足場か床の上に立て、その上に床カードを置きます。床カードの指示によっては床カードにスパイダーモンキーを引っ掛ける場合があります。
無事床が置けたら、サイコロを振って出た目の数だけ自分のヒーローコマを上昇させます。この時、着いた先の階層に別のヒーローコマがあったらバトルが発生します。それぞれのヒーローコマの担当プレイヤー同士がサイコロを振り、大きな目を出した方が勝ち、負けたプレイヤーは自分のヒーローコマを下の階層に移動させます。
誰かが建物を崩した時、最も高い階層にヒーローコマを置いていたプレイヤーの勝利です。
写真の通り、壁や床が交錯し、奇天烈な建物が出来ていきます。「キャプテンリノ」より不安定でスリリングです。
今回失敗したのは、机の安定が悪かったこと。このため、比較的建物が低い段階で崩れてしまいました。次は安定した机の上で遊びたいです。
カルカソンヌ
タイルを置いてカルカソンヌの城塞都市を作り、手下コマで得点を獲得するゲーム。
2000年、クラウス=ユルゲン・ヴレデの作品です。2000年ドイツ年間ゲーム大賞、2000年ドイツゲーム大賞ファン投票1位です。
手番プレイヤーはタイルを1枚引き、それを中央の場につながるように置きます。
その後、今置いたタイルの道、城塞、修道院、草原のいずれかに手元にある手下コマを置く事ができます。
誰かが手下コマを置いている道、城塞、修道院が完成したら、その手下コマを回収し、得点します。
タイルを全て置き切ったらゲーム終了です。未完成の道、城塞、修道院と、草原の点数を集計し、得点の高いプレイヤーの勝利です。
今回は初めての2人プレイ。カルカソンヌ世界大会のような、タイル構成を頭に入れての緻密な潰し合い…とはならず、早い段階から草原にコマを置き過ぎて互いに手詰まりになる、そんな初心者っぽさ全開の緩い2人カルカソンヌとなりました。それでも安定した楽しさがあります。
知ったか映画研究家
ヘンテコなタイトルの映画について、さも知っているかのように妄言を吐くゲームです。
2015年、酢豚の作品です。
まず2枚のカードとサイコロで映画のタイトルを決定します。
プレイヤーの1人がその映画について想像し、話の筋や登場人物、撮影中のエピソードなどをでっち上げて話します。ある程度話したら、他のプレイヤーに話を振ります。
話を振られたプレイヤーは、これまでの話を全肯定した上で、また映画についての話をでっち上げます。
これを繰り返し、最後のプレイヤーが話し終わり、「いい映画ですねー」と締めたらゲーム終了。全プレイヤーの投票で最優秀賞が決まります。
自由度の高い大喜利ゲームで、人を選びます。実は私も苦手です。それでも、私以外のプレイヤーの珍解釈に大いに笑わせていただきました。
ルールの達人
それぞれのプレイヤーが別々の目的を目指すカードゲームです。
2007年、川崎晋の作品です。
各プレイヤーは数字カードとルールカードを持ちます。数字カードは5色の1〜9、ルールカードは5種類があります。
毎ラウンド、各プレイヤーは2回の手番を行います。1回目の手番で数字カードかルールカードのいずれか1枚を出し、場から補充します。
2回目の手番では、1回目で出さなかった方を出します。なお、他プレイヤーが既に出したものと同じルールカードを出すことは基本的に出来ません。(例外あり)
全員が数字カードとルールカードを出したら、各プレイヤーは自分のルールカードの条件を満たしているか確認し、満たしていたらそのルールカードを得点として獲得します。
規定数のラウンドを終えたらゲーム終了です。確認したルールカードの枚数と、5種類ボーナスと同種3枚ボーナスを合計し、得点の多いプレイヤーが勝利します。
ジレンマあり駆け引きあり、なかなかひねりの効いたゲームです。ルールの組み合わせによって他プレイヤーと協力関係になったりするのがまた良いです。これは傑作なのではないでしょうか。
以上で9月23日のミスボド蒲田の報告を終わらせていただきます。