1/2草場邸新春ボードゲーム会(1日目)
1月2日、ボードゲーマーの新春恒例行事、草場邸ボードゲーム会に参加して来ました。
草場邸の所蔵ボードゲームは、大体こんな感じで並んでいます。
いろてん
百人一首の絵札を使った伝統ゲーム。
手札から、直前に出された札と同じ系統の札を出し、その後好きな札を出します。系統は烏帽子の形や坊主、姫などの絵柄によって決まります。出せない場合は場から札を引き、それでも出せなければ手番終了です。先に手札を無くした上位のプレイヤーが得点を獲得します。
特徴的なのは、札を出すときの口上。「いろてん儀なれば坊主はどうじゃ」といった口上がゲームを盛り上げます。
ゲーム自体は単純であっさりしていますが、口上があるおかげで意外と盛り上がります。口上の力を感じました。
ボブジテン その3
カタカナ言葉を使わずにカタカナ言葉を説明して伝える「ボブジテン」シリーズの一つ。
今回の特殊キャラは漢字限定のジョージ。
カジュアル層向けのゲームとしてはすっかり定番となった感がありますが、説明の最適解がすらすら出てくる人たちにとっては物足りないように思います。
Strange Vending Machine
カードの上半分だけを見て購入するかどうか決めるゲーム。
「Mr.マッスルの買い物チャレンジ!」と「魔法使いの材料とレシピ」の2種類のゲームがあり、今回遊んだのは「魔法使いの材料のレシピ」。
6つの自販機にカードを入れ、上半分だけが見えるようにします。
プレイヤーは、手番になるたびに商品購入かコイン受け取りのいずれかを行います。商品購入の代金は自販機の中に入れます。コイン受け取りは、いずれかの自販機に入ったコインを回収します。
誰かが5枚のカードを購入したら、その他のプレイヤーが1回ずつ手番を行なってゲーム終了です。
購入したカードごとの計算式に従って得点を計算し、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。
想像以上にあっさりしたプレイ感。勝負の勘所が今ひとつはっきりしない印象です。
ただ、カードの上半分だけを見せるというコンセプトには掘り下げ甲斐があるように思います。後続に期待します。
ケルベロス
カードを出して場のカードを取り、手元の得点を5以内で最大にするゲーム。
プレイヤーは手番になったら手札を1枚出します。カードの数字は1から3。場に同じカードがあればそれを取り、自分の前に置きます。この時、自分の前のカードの数字の合計が5を超えたら、それらを全て捨てます。場に同じカードがなければ、出したカードが場に加わります。
全員が手札を出し切った時、プレイヤーの前の数字の合計と、合計が全プレイヤー中最大だったプレイヤーへのボーナスを加えた点数がそのプレイヤーの得点です。規定数のラウンドを行い、得点の合計で勝敗を決めます。
ルールは単純でスピードも速く、ストレスなく遊べます。手軽な時間調整ゲームとしては悪くありません。
アベ・カエサル
古代ローマの戦車レースゲーム。
妙に人気のあるゲームですが、下位同士が潰し合いになる点がどうにも受け付けません。
おとしだまっくす!
親がお年玉袋に入れたお金を予想して袋を1つ選び、金額の最も高いプレイヤーがかつゲーム。
ルールを聞いた時は運ゲーだと思っていましたが、実際は親の考えるお年玉ストーリーを想像する人読みのゲームでした。正月にふさわしい一発ネタと言えます。
浄土双六
ダイスを振って出た目の指定通りに駒を動かし、最初に「仏」のマスに入ったプレイヤーが勝つゲーム。
完全に運だけのゲームですが、不思議と盛り上がりました。こういうゲームがなぜ盛り上がったのかを理解しない限り、いわゆる「人生ゲームを面白がる人」に働きかけることは出来ないように思います。これは、私自身の今後の課題です。
マジックメイズ
4人の冒険者を動かしてショッピングモールで盗みを働く協力ゲーム。
各プレイヤーはキャラクター単位ではなく、それぞれ特定方向への移動や探索、ワープなどのアクションを受け持ち、それぞれが担当するアクションを実行して駒を動かします。
駒を動かしている最中は相談できず、代わりに専用のマーカーを相手に渡すことで意思を伝えます。
砂時計の砂が落ち切ったら負けになります。いずれかの駒が砂時計マスに入った時に砂時計をひっくり返します。この時、次に駒を動かすまでの間、話し合いができます。
全員がそれぞれのアイテムマスにたどり着いた後、脱出に成功すればクリアとなります。
今回は、話し合いに時間を取りすぎたせいでうまくいきませんでした。私自身も久しぶりで攻略法を忘れていたところがあります。
間違いなく斬新なプレイ感の名作なのですが、本格的に遊び込むには固定メンバーが必須なので、購入する前に、自分の周りにそういう仲間がいるかどうかは検討した方がいいと思います。
ドッペルX
ボードにダイスを投げ込んでチップを獲得するゲーム。
手番になったら、自分の色と白のダイスをボードに投げ込みます。ダイスの出目と場所に応じてチップをもらいます。他プレイヤーの手番でも、ボードにダイスが残っていればチップがもらえます。ダイスをぶつけて他プレイヤーのダイスを落とすことも出来ます。
ダイスを落とされたプレイヤーは、次の自分の手番まで、他プレイヤーの結果を予想てボードの外側にダイスをおきます。予想が当たればチップがもらえます。
Xの目は単独では得点になりませんが、ボード上にXの目が2つ以上出たら、そのダイス目を出したプレイヤーは高額のチップをもらえます。
最初に規定のチップを集めたプレイヤーの勝利です。
この手の器用さを問われるゲームは苦手なのですが、結果予想で稼げたため、勝つことが出来ました。不器用なプレイヤーでも予想という形でちゃんとゲームに参加できるようにしている点には好感が持てます。突出した面白さがあるゲームではありませんが、十分楽しめます。
6人麻雀
草場邸名物の変則麻雀。
草場邸には、5人〜8人までで遊ぶ変則麻雀用の卓があります。
得点配分が人数に応じて変わったり、チーのルールに変更があったりと、普段の麻雀とは色々と違いがあります。しかし、4人用として洗練されてきたものを無理やり6人で遊べるようにした感は否めず、もう一度6人でやる気にはなりません。とはいえ、いい経験にはなりました。
これ以外では、トランプのトリックテイキングや「ブラフ」を遊びましたが、写真を撮り忘れたこともあり、省略させていただきます。
ところで、少し前にこの新春ボードゲーム会の報告をYouTubeでもやってみました。
これも試行錯誤の一環です。
最後になりましたが、せっかくなので草場純が書いた本を紹介しておきます。
以上で1月2日の草場邸新春ボードゲーム会1日目の報告を終わらせていただきます。