4月28日、イエローサブマリン秋葉原RPGショップでのゲーム体験会に参加して来ました。
GUNDAM THE GAME 機動戦士ガンダム:ガンダム大地に立つ
ホワイトベース隊の一員となってガンダムの世界で生き残りを目指す協力ゲーム。原作の序盤、ガルマの最期までを再現しています。
ゲームはシナリオカードをめくることで進んでいきます。シナリオカードをめくったら指定された場所に配置し、その上でキャラクターコマを動かします。
キャラクターはAPを持ち、APを消費して行動を行います。アクションには移動、探索、訓練があります。キャラクターによって各アクションに必要なAPは違い、キャラクターの特徴を打ち出しています。
訓練を行うとキャラクターが強化され、振るダイスが強化されたり特殊能力が解禁されたりします。
シナリオ中、探索などでダイスを振って判定を行う場面があります。通常は6面体ダイスを振って目標値以上を出せば成功ですが、キャラクターの得意分野では8面体や10面体のダイスを振ることができます。
モビルスーツ戦では、各キャラクターがガンダムやコアファイターなどのメカに乗って戦います。キャラクターとメカには相性がありますが、原作と違う組み合わせになることもあります。
敵はカードの指示に従って自動的に行動します。
ホワイトベースの耐久力が無くなるか、キャラクターが全滅すると敗北です。ホワイトベースの耐久力は敵からダメージを受けると減るほか、毎ラウンド減少していきます。
シナリオの勝利条件を満たせば勝利です。
実は余り期待していなかったのですが、原作を丁寧に再現したシナリオと、その割に分かりやすいシステムで、おそらくガンダムファンを幅広く取り込めるであろう作品に仕上がっていました。
シノミリア
0から9のカードを使い、場に置かれるチップの枚数を予測する2人対戦ゲーム。
プレイヤーは、この後場に置かれるチップの枚数を予測し、0から9のカードを1枚選んで伏せます。
プレイヤーは交互に手番を行い、場にチップを置く、相手にチップを払ってカードを入れ替える、パスをするのいずれかを選びます。チップは裏向きで出すこともできます。
双方が続けてパスをする、チップが裏向きで出された直後にパスをする、場のチップが9枚になるかのいずれかが起こったら勝敗判定です。双方がカードを公開し、カードの数字が場のチップの数に近かった方が勝ちます。差が同数の場合、最後にチップを置くかカードを入れ替えたプレイヤーが負けになります。
勝者は場のチップを取り、相手からもチップを奪います。使ったカードが9であれば手札に戻し、そうでなければ出したままにします。
相手のチップを全て奪ったらその時点で勝利です。また、いずれかのプレイヤーの手札が2枚になったら、その時点でチップの多い方が勝利です。
以前Gamez白楽で試作品を遊ばせてもらった作品。
当時は詳細情報を出せなかったので、「胃の痛くなるような作品」という感想のみを書きました。
完成版のコンポーネントの雰囲気は上々。ギャンブル漫画めいた雰囲気を存分に醸し出していました。
本気で相手の思考を読もうとすると、非常に胃が痛くなります。プレイヤー間の濃密な読み合いが楽しめる、シンプルながら密度の濃い作品です。
幻影探偵団〈新装改訂版〉
探偵団の中に潜む怪人、髑髏王を見つけ出す推理ゲーム。2014年発売作品の新装版です。
館に12人の容疑者が集まっており、そのうち1人が髑髏王です。残りの11人は、いずれかの探偵団に所属する探偵です。
各プレイヤーは団長1人と団員2〜3人からなる探偵団を担当します。団長のうち1人は、影男と呼ばれる特殊なキャラクターです。
プレイヤーは互いに尋問し、キャラクターの正体を絞り込んでいきます。通常の尋問では、館の特定の地域を指定し、指定した団長もしくは団員がその中にいるかどうかを尋ねます。
カードを使うことで、違った形式の質問や、質問者だけが答えを知ることができる質問も可能です。
尋問の際、影男は任意のキャラクターであるものとみなして偽りの答えを返すことができます。
質問のたびに答えを専用シートに書き込み、情報を整理します。
尋問やカードの使用により、時間が経過します。時間が5経過するたびに、5経過させたプレイヤーが宝石を受け取り、カードを補充します。宝石は4個までは得点になりますが、5個以上取ると無得点です。宝石を2個取ると団員が、4個取ると団長が死亡し、その正体を全員に公開します。
十分に情報が集まったと思ったら、真相解明を宣言することができます。誰かが真相解明を宣言したら、全プレイヤーはそれぞれの推理を確定させます。
真相解明を宣言したプレイヤーは、髑髏王が誰か、誰がどの探偵団のメンバーかの推理を発表します。その後、全員が答え合わせを行います。それぞれの推理が当たると得点になります。真相解明を宣言したプレイヤーは、髑髏王を当てれば追加の得点がもらえますが、外すと減点を受けます。得点の最も高いプレイヤーの勝利です。
過去に旧版をプレイしていましたが、新版になって一層雰囲気が強化された感があります。例えば、団員死亡時の描写や、髑髏王の推理が当たった時と外れた時のセリフが加わっています。
グロテスクな描写に抵抗が無いならお勧めです。
ビビッドパニック コンガラッチョ
「RED」「YELLOW」「BLUE」「GREEN」のいずれかの色と、4色のいずれかの宇宙人が書かれたカードを使って遊ぶパターン認識ゲーム。
全プレイヤーはそれぞれ配られたカードを自分の山札とし、そのうち3枚を自分の前に並べます。
早い者勝ちで、昼は中央のカードに書かれた文字に対応する色の怪獣のカードを、夜は中央のカードの怪獣の色に対応する文字のカードを、自分の前から出します。カードを出したら、自分の山札からカードを補充します。誰もカードを出せなくなったら昼と夜が入れ替わります。
自分の前のカードと山札を先に無くしたプレイヤーの勝利です。
昼と夜の切り替わりが重要だと思うのですが、その切り替わりがあまり発生しません。そのため、今一つ緊張感に欠けるゲームになってしまいました。ただ、子供などにはこのぐらいの難易度がいいのかも知れません。
GORiATE
ダビデとゴリアテの故事を元にした、ゴリアテの頭に石を当てる競技がテーマのゲーム。
こんなことで石をぶつけられるゴリアテが不憫。
ラウンド開始時、カードを裏向きで並べてゴリアテの胴体を作ります。並べたカードにより、ゴリアテの高さが決まります。カードの裏に数値が書かれていますが、その数値はラウンド終了時に1増減することがあります。
各プレイヤーはカードドラフトでカードを獲得します。獲得したカードは、自分の前に並べるか、ゴリアテに付けてその高さを調整するかします。
自分の前にカードを並べる時は、昇順で並べます。自分の前のカードの数値により投げる石の高さが決まります。
カードにはパワー、テクニック、アートの3種類があります。パワーは、連続した枚数に応じて数値に倍率がかかります。テクニックは、連続した枚数に応じてラウンド終了時に数値を調整できます。アートは、単独で最高値のプレイヤーが得点を獲得します。
カードにはいくつか特殊能力を持つものがありますが、その説明は省略します。
5枚のカードのドラフトが終わったら、ゴリアテカードを公開し、高さを確定します。ゴリアテの頭頂部に近いところに投げられたプレイヤーが上位となり、得点を獲得します。ゴリアテの頭を超えてしまったプレイヤーは減点です。
各プレイヤーは、そのラウンドで最も多く使ったカードによってスタイルを決めます。同じスタイルを多く使えば、ゲーム終了時に得点になります。この得点は、人気のあるスタイルほど高くなります。
4ラウンド終了時の得点で勝敗を決めます。
カードの属性と数値、相手の場、ゴリアテの背丈など、考えることは多く、玄人好みのシステムという感じがします。人によっては、要領をつかむのに時間がかかるかも知れません。
システムはいいのですが、冒頭にも書いた通り、競技で石をぶつけられるゴリアテが不憫でなりません。キリスト教圏の人々にどう受け止められるかも心配です。
この点さえ無ければ、テクニカルなドラフトゲームとしてお勧めできるのですが、なんとも残念です。
以上で、4月28日のイエサブゲーム体験会の報告を終わらせていただきます。