5/12フロチャ『ゲムマ春の新作』体験会
5月12日、中野フローチャートでのゲムマ春の新作体験会に参加して来ました。
翡翠の商人
翡翠、香辛料などの5種類の商人を競る競りゲーム。
毎ラウンド、中央に8枚の商品カードが並びます。このカードに対し、何枚欲しいかを宣言し、その数字を下げることで競りを行います。
手持ちのカードがあるなら、カードを取る時に手持ちのカードから1枚中央に返すのを条件に、宣言する数字を0.5下げることができます。ただし、贋金は返すことは出来ません。
登場するカードの種類は以下の通り。
翡翠…枚数に応じて点数が伸びる。
金貨…書かれた数値分の得点。
贋金…書かれた数値分の得点、ただし数値が金貨より多い場合は無得点。中央に返すことができない。
香辛料…プレイヤー間で合計値を比べ、順位に応じて得点。
書物…AからEがあり、種類を集めると高得点。
全ての競りが終わったら得点を集計し、勝敗を決めます。
分かりやすいシステムでありながら、遊びごたえのある競りゲーム。カードを返すことで0.5単位の数値を宣言できるのが秀逸です。
近年競りゲームが話題になることが減っていますが、そんな中でこういった新味のある魅力的な競りゲームが現れたことを嬉しく思います。
Pompiers!
消防隊が描かれたカードで遊ぶトリックテイキング。
プレイヤーは、ゲーム中固定の任務とラウンド毎の任務の達成を目指します。
1ラウンドは10トリック。取ったトリックは第1〜第5トリックを上段、第6〜第10トリックを下段に配置します。
固定任務は5種類。連続でトリックを取る、上下のトリックを取るなどの条件があります。これらは、ゲーム中1度でも達成すれば得点です。
ラウンド毎の任務は、ラウンド開始時に選ばれ、その数はラウンド毎に増えていきます。該当者が出なかった場合、その任務は最終ラウンドに持ち越されます。
最終ラウンド終了時に、任務の得点が最も多いプレイヤーの勝利です。
様々な得点条件を貪欲に取り込んだトリックテイキング。良くまとまっています。
このPompiers!、同封の説明書が英語で、日本語のルールはメビウスゲームズ風のものが外側に付属しています。
こういう工夫も含め、古風なユーロゲームを意識した雰囲気づくりに力を入れたゲームです。
7th Night
妖精がカードを置いて7つあるフラワーサークルを取り合う2人用ゲーム。今回遊んだのは第2版。
手軽な二人用ゲーム。
これの初版からもう7年かぁ…。時の経つのは早いものです。
三津浜
愛媛の漁港を舞台に、4種類の魚を競るゲーム。
手番プレイヤーは魚の種類に対応した4種類のダイスを振ります。出目の合計が9以内になるようにダイスを選び、魚を競りにかけます。
手番プレイヤー以外が値を付け、価格が決まったら、手番プレイヤーはその額で販売するか、逆に払って自分が買うか選びます。
支払いの際は手札のお金を払いますが、お釣りは出ません。手持ちの魚で支払うこともできます。
買った魚の数は、倉庫番マーカーを置いて示します。最初はマーカーが3つしかなく、4種類の魚を持つにはマーカーを買う必要があります。
特定の魚が揃ったら、魚を料亭に卸すことができます。これはゲーム終了時に得点になります。魚を卸すのは早い者勝ちで、また倉庫番マーカーを使用します。
一定回数の卸を行ったらゲーム終了です。手持ちのお金と魚の価値に、卸の得点を追加した額で勝敗を決めます。
少ないコンポーネントながら凝ったシステムを持つ手強いゲーム。
卸の得点は早い者勝ちですが、早く卸すと使える倉庫番が減るジレンマがあります。4種類の魚が必要な卸を狙うかどうかも悩みどころです。
また、卸ではなく魚を売ってお金を貯めるプレイも馬鹿になりません。
1回プレイしただけでは相場観がつかめなかったので、何回かプレイして研究したいです。
以上で5月12日のフローチャートでの新作ゲーム体験会の報告を終わらせていただきます。