双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

9/18バンガードミッションに行って来ました(後編)

前回に引き続き、9月18日にバンガードミッションで遊んだゲームの話です。

 

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前回の記事はこちら。

9/18バンガードミッションに行って来ました(前編) - 双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

 

アクワイア 

 「オーディンの祝祭」の次に遊んだのはこのゲーム。

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アクワイア」は、ホテルチェーンを設立し、株を買い、合併によって金儲けをするゲームです。

1962年、シド・サクソンの作品です。

 

時計回りの順に手番を行います。

 

手番プレイヤーはまず、手札からタイルを出し、ボード上の対応する場所に置きます。

 

2つ以上のタイルが隣接したら、そこにホテルチェーンを設立します。設立したプレイヤーは、そのホテルの株を1枚もらいます。ボード上に同時に存在できるホテルチェーンは7つまでです。

 

タイルを置いたことで2つ以上のホテルチェーンが繋がったら、合併が起きます。ただし、双方のホテルチェーンがタイル11個以上である場合、それらを繋ぐようなタイルは置けず、合併は出来ません。

 

合併が起こると、大きいホテルチェーンが小さいホテルチェーンを吸収します。合併されたホテルチェーンの株主のうち、持ち株数の上位2人は株価と順位に応じた配当金を獲得します。

その後、手番プレイヤーから時計回りに、合併されたホテルチェーンの株券を売却するか、そのまま持つか、合併したホテルチェーンの株と2対1で交換するかを選びます。

 

タイルを置き、設立や合併の処理が終わったら、場に出ているホテルチェーンの株を3枚まで買うことが出来ます。

株は各ホテルチェーンごとに25枚あります。株価はホテルチェーンを構成するタイルの数が多いほど高くなります。

 

株を買ったらタイルを補充し、手番終了となります。

 

いずれかのホテルチェーンがタイル41個以上になるか、全てのホテルがタイル11個以上になるかしたらゲームの終了を宣言できます。

 

ゲーム終了時、各ホテルの上位2人の株主に配当を支払い、その後全ての株券を換金します。最も多くのお金を持っているプレイヤーの勝利です。

 

 

株の買い方に大いに頭を悩ませる、面白いゲームです。50年を超えるロングセラーは伊達ではありません。私自身は1つのゲームをやり込む方ではありませんが、やり込めばちゃんと応えてくれるゲームだと思います。

 

私はこのゲームは4回目なのですが、前回遊んだのがだいぶ前で、株価の計算に戸惑ったり、初歩的なミスを繰り返したりと散々でした。ですが、同卓の熟練プレイヤーの皆様が私のどんくささを嫌がらずにいてくれたおかげで楽しく遊ぶことができました。

 

シャットザボックス

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サイコロを振って、出目に対応したタイルを閉じていくパブゲーム。

発祥時期不明の伝統ゲームです。

 

1から9のタイルを開いた状態で手番を始めます。

サイコロを2個振り、出た目の合計と等しくなる組み合わせでタイルを閉じます。例えば出目の合計が6なら1と2と3、1と5、2と4、6のいずれかの組み合わせ、という具合にです。

これを、全てのタイルを閉じるか、タイルを閉じられない出目が出るまで繰り返します。

特例として、残りタイルの数字の合計が6以下の場合、振るサイコロは1個になります。

 

タイルを全て閉じたら、その時点でそのプレイヤーの勝利です。

タイルを閉じられない出目が出たら手番終了です。閉じられなかったタイルの数字が失点となります。例えば、3と8が残ったらマイナス38点という具合にです。

途中で勝者が出なかった場合、3ラウンドの失点合計が最も少ないプレイヤーの勝利です。

 

 

この「シャットザボックス」は、バンガードミッションに常備してあるゲームだそうです。

 

良くも悪くも昔のゲームで、単純であっさりしています。確率計算をしっかりやると見えてくるものがありそうですが、そこまでせずに気楽に楽しむのでも一向に構わないと思います。

 

テキサスホールデム

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ポーカーの一種。手札2枚と全員共通の場札5枚の7枚で役を作って競います。

 

まず、スモールブラインドのプレイヤーが最低賭け金の半額、ビッグブラインドのプレイヤーが最低賭け金の全額を賭けます。

 

全員に手札2枚を配ります。この段階でチップの賭けを行います。各プレイヤーは賭ける枚数を競り上げるか、前のプレイヤーと同額を賭けるか、勝負から降りるか選びます。降りたプレイヤー以外の全員が同額を賭けたら次に進みます。

 

ディーラーは3枚の場札を公開します。ここで先ほどと同様、再びチップの賭けを行います。この後、4枚目、5枚目の場札を公開したタイミングでそれぞれチップの賭けを行います。

 

ここまでで1人を除いて全てのプレイヤーが降りたら、残ったプレイヤーが賭けられたチップを獲得します。

 

場札5枚公開後のチップの賭けが終わって2人以上のプレイヤーが残っていたら、それぞれが手札を公開して勝負します。

手札2枚と場札5枚の計7枚のうちから最も強い役が出来る5枚の組み合わせを作り、その強さで勝負します。この勝負の勝者が賭けられたチップを獲得します。

 

チップが無くなったプレイヤーから脱落し、最後に残ったプレイヤーが勝利します。

 

 

1度ミスボドで遊んだことのある「テキサスホールデム」ですが、賭け方の定石や手札の強弱判断の基準を知らない私は当たり前のようにカモにされました。面白さを感じるにはある程度の研究が必要なようです。

 

終わりに

「テキサスホールデム」を遊んでいるうちに閉会の時間になりました。

 

この日の私は「オーディンの祝祭」でも「アクワイア」でも「テキサスホールデム」でもコテンパンにされ(「シャットザボックス」は途中終了)、ゲーマーとしての力量の差を思い知らされました。

 

前編でも述べた通り、バンガードミッションは熟練プレイヤーが多く、交流より競技志向のため、ゲームが上手くなりたい、向上心のあるプレイヤーにはいい環境かと思います。

 

だからと言って、私のようなヘボに冷たい、ということもありません。真摯な態度と礼儀と社会常識があれば、ちゃんと受け入れてくれるはずです。

 

もう一つ付け加えると、伝統ゲームに興味がある方にもお勧めです。

 

 

以上で9月18日バンガードミッションの報告を終わらせて頂きます。