双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

9/23ミスボド蒲田(中編)

引き続き9月23日のミスボド蒲田の報告です。 

 

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ジャンプドライブ

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技術カードと惑星カードを場に出して宇宙帝国を作る、「レースフォアザギャラクシー」の簡易版というべき作品。

2017年、トム・レーマンの作品です。

 

プレイヤーは5枚の手札を持ってゲームを始めます。

毎ラウンド、全プレイヤーは手札から1〜2枚のカードを伏せて置き、一斉に公開します。カードのコストとして手札を捨て、そのカードを自分の場に出します。

その後、自分の場に出ているカードの効果で勝利点を獲得し、手札を増やします。手札の上限は10枚です。

これを繰り返し、誰かが50点に到達したらゲーム終了、もっとも多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利です。

 

ジレンマや他プレイヤーとの駆け引きはほとんどありません。めいめいが勝手に銀河帝国を発展させ、勝手に勝利点や手札を増やします。

このゲームの売りは、何と言っても爆発的なインフレがもたらす刹那的な快感です。自分の場が充実してくると、もらえる勝利点や手札が爆発的に増えます。それこそ1ラウンドで勝利点30点や、手札20枚という事が起こり得ます。そしてあっという間の幕切れ。深く考えず、インフレを体感しましょう。

 

アブルクセン

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1〜13のカードを出して相手を攻撃しながら、手札を無くし、自分の前により多くのカードを出すカードゲームです。

 2014年、ウォルフガング・クラマーの作品です。

 

各自13枚のカードを持ってゲームを始めます。

手番になったら、カードを1枚、もしくは同じ数字のカードを複数枚、自分の前に出します。

この時、自分と同じ枚数で、より少ない数字のカードを出しているプレイヤーを攻撃します。

 攻撃した場合、攻撃したプレイヤーは、次の2つから選びます。

  1. 攻撃対象のカードを奪う。攻撃されたプレイヤーは奪われた枚数分のカードを山札か場札から補充する。
  2. 攻撃されたプレイヤーに、攻撃対象のカードを手札に戻すか、捨てて同じ枚数を山札か場札から補充するか選ばせる。

これを繰り返し、誰かの手札が無くなるか、山札と場札が無くなるかしたらゲート終了です。場に出してあるカードの枚数が得点、残った手札が原点となり、得点の一番多いプレイヤーの勝利です。

 

単純なカード構成ながら、戦略性のあるいいカードゲームです。強いて欠点を挙げるなら、カードイラストに華が無い事でしょうか。

 

ノッティンガム

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待ち伏せやスリなどの悪どい方法を含む様々な方法で他プレイヤーとカードを交換しながら、カードを揃えて得点化するゲーム。

2006年、ウヴェ・ローゼンベルクの作品です。

 

手番になったら山札からカードをめくり、そのカードを手札に入れるか、カードに指定されたアクションを行うか選びます。

アクションは、基本的にめくったカードと誰かの手札を(時に強制的に)交換するものになっています。

 

カードを手札に入れるかアクションを実行した後、手札を得点化します。同じカードを3枚以上出すか、得点カードの指示通りのカードを出すかして得点を得ます。ただし、同じカードを3枚以上出す場合、他のプレイヤーが待ち伏せをしていて、そのカードを奪う事があります。

得点化の後、手札が規定枚数以下のプレイヤーは手札を1枚引きます。

 

得点カードを全て取るか、一定回数の得点化が起きたらゲーム終了です。最も得点の高いプレイヤーが勝利です。

 

手番ごとにカードをめくるので、誰がどのカードを持っているかある程度分かります。それを元に狙ったカードを集めたり、相手のカード集めを妨害したりします。強奪や待ち伏せなど、悪事を働いて足を引っ張るところに黒い爽快感があります。

 

コンプレット

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数字の書かれたタイルをめくって自分の列に入れていき、番号順の列を作るゲーム。

2015年、ハインツ・マイスターの作品です。

 

まず、各プレイヤーは自分の前に裏向きで17枚のタイルを並べます。その後、5枚のタイルをめくり、それらを自分のタイルの列の好きな場所に入れます。この時、左に小さい番号、右に大きい番号が来るようにします。余ったタイルは中央に裏向きで置きます。

 

ゲームが始まったら、時計回りに手番を行います。出来る事は、中央のタイルを取り、可能なら手持ちの裏向きのタイルと入れ替えるか、自分のタイルの位置を入れ替えるかのいずれかです。

 

中央のタイルを取ったらそれを表向きにし、数字が左から右に並ぶように、そのタイルと列の中にある裏向きのタイルを入れ替えます。それができない場合、取ったタイルは中央に戻り、後のプレイヤーが取れるようになります。タイルを入れ替えた時、列の中に連番が出来たらもう一度手番を行います。

 

自分のタイルの位置を入れ替える場合は、自分の列の裏向きのタイルを取り、列の別の場所に入れます。

 

これを繰り返し、全ての裏向きのタイルを入れ替え、数字順に並んだ列を作ったプレイヤーの勝利です。

 

短時間で手軽に楽しめるゲームです。表になったタイルを見ながら確率を考え、タイルを入れる位置を考えるのが面白いです。木のタイルの質感も心地よいです。

 

 

コンプレット 日本語版

コンプレット 日本語版

 

 

 街コロ

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サイコロの出目に応じてお金を集め、そのお金で物件を増やし、ランドマークを建設するゲームです。

2012年、菅沼正夫の作品です。

 

時計回りの順に手番を行います。

手番になったらサイコロを振ります。振るサイコロは最初は1個ですが、ランドマークの駅を作ると2個振る事も出来るようになります。出目に応じて物件カードによる収入が得られます。 

物件カードには、誰が出した出目でも効果を発揮するもの、自分が出した出目で効果を発揮するもの、他プレイヤーが出した出目で効果を発揮するものがあります。

 

収入の処理が終わったら、お金を払って1枚物件を買うか、1枚のランドマークを建設するかできます。

 

4つのランドマークを建設したプレイヤーの勝利です。

 

取っつきやすい拡大再生産ゲーム。物件と収入が増えていくのが楽しいです。サイコロを1個振りから2個振りに切り替えるタイミングが難しいのですが、敢えて1個振りで最後まで通す道もあります。

 

 

街コロ (Machi Koro) ボードゲーム

街コロ (Machi Koro) ボードゲーム

 

 続きは後編にて。