双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

11/11なかよし村とゲームの木

イエローサブマリン秋葉原RPGショップでの新作ゲーム体験会の後、高田馬場に直行して、なかよし村とゲームの木に参加してきました。

 

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なかよし村とゲームの木とは

なかよし村とゲームの木は、1982年から活動を続ける、古参中の古参のゲーム会です。

盆と正月を除く毎週土曜日に、ボードゲームだけでなくトランプゲームやギャンブルゲーム(実際のお金は賭けません)など、テーマを変えて開催しています。

 

主宰の草場純さんについては、今更説明の必要もないでしょう。ゲーム研究家であり、ゲームマーケットの創設者でもあり、かつヤポンプランドの名付け親でもあります。我々全ての日本のボードゲーマーは、草場さんに足を向けて寝られません。

 

遊びの宝箱

遊びの宝箱

 

 

会場は高田馬場ブリッジセンター。広くて清潔感のある会場でした。

 

なかよし村とゲームの木-

 

アズール

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色とりどりのタイルを取って、壁に敷き詰めるゲーム。

2017年、ミヒャエル・キースリングの作品です。プレイ人数2〜4人、対象年齢8歳から、公称プレイ人数30〜45分です。

 

ラウンド開始時、場のファクトリーディスプレイのそれぞれにランダムに4つずつタイルを置きます。

 

手番プレイヤーは、いずれかのファクトリーディスプレイあるいは中央から1色を選んで全て取ります。タイルを取った後、ファクトリーディスプレイに残ったタイルを中央に移します。

 

次に、取ったタイルを自分のボードのパターンエリアに移します。パターンエリアには段ごとに1〜5の枠があり、ある段の全ての枠を埋めるとラウンドの最後にその色のタイルを壁に配置できます。パターンエリアに置けなかったタイルはフロアに行き、ラウンド終了時に失点になります。

 

ファクトリーディスプレイと中央のタイルが全て取られたらラウンド終了です。パターンエリアの枠を全て埋めた段のタイルを1枚壁に配置し、得点を得ます。置いたタイルが縦横につながると、より高い得点になります。また、フロアに行ったタイルの減点もここで計算します。

 

その後、ファクトリーディスプレイにタイルを補充して次のラウンドに移ります。

 

これを繰り返し、いずれかのプレイヤーが壁の横1列全てにタイルを置いたらゲーム終了です。

縦列完成ボーナス、横列完成ボーナス、1色5枚ボーナスを集計し、最も高い得点のプレイヤーの勝利です。

 

今回のプレイでは、私の勘違いからいくつかの大きなルールミスがありました。同卓の皆様には、この場でお詫び申し上げます。

 

さて、ルールを間違えておいてレビューするのもなんですが、このゲームは相手の場をしっかり見て先を読むのが非常に重要になります。相手の場を見るのが苦手な私は、コテンパンにやられました。次こそは正しいルールで遊び、ちゃんと勝負に絡む、二重の意味でリベンジを希望します。

あと、長考しがちなゲームなので、気になる方はタイマーなど使ってもいいかも知れません。

 

バベル

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紙のパーツを積み重ねて塔を作るゲーム。ただし、プレイヤーの中には狂信者が混ざっており、塔の完成を邪魔します。(正体隠匿以外にいくつかのモードがありますが、それについては省略)

 

2016年、たきざわまさかず(こぐま工房)の作品です。プレイ人数1〜5人、対象年齢10歳から、公称プレイ時間15分〜30分です。なお、今回使用したのは第2版です。

 

プレイヤーは塔の完成を目指す建設者と、それを妨害する狂信者に分かれます。

 

手番プレイヤーは1から5の高さの壁カード2枚セットを塔の上に乗せ、その上に床カードを置きます。

使う壁は、手番プレイヤーが手札から出した設計図カードと、他のプレイヤーが伏せて置いたうちから手番プレイヤーが選んだ設計図カードに指定されたものを使います。

カードを伏せたプレイヤーは手番プレイヤーにヒントを出すことはできますが、具体的な壁の高さは言えません。

 

塔が規定の高さになり、天井カードを置けたら建設者の勝ち、途中で塔が崩れたら、崩したプレイヤーと反対の陣営の勝ちになります。狂信者は、自分では塔を崩さずに、他プレイヤーが塔を崩すよう程よくアンバランスな塔を作っていく必要があります。

 

これまでバランスゲームはどれも同工異曲だと思っていた私ですが、これは捻りが効いていると感じました。今度は狂信者でも遊んでみたいです。

 

バベル

バベル

 

ラパヌイ

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イースター島を舞台に、食糧を集め、供え物をし、モアイを建てるなどして得点を集めるゲームです。

2011年、クラウス=ユルガン・レードの作品です。プレイ人数2〜4人、対象年齢10歳から、公称プレイ時間40分です。

 

プレイヤーは手番になったら自分の前にカードを置き、場の4列のカードいずれかの一番上から、出したのと同数のカードを取ります。いずれかの列のカードが無くなったら、直ちにその列に4枚補充します。

最後に取ったカードの下のカードで決算が起こり、対応するカードを出しているプレイヤーが木材、食糧、得点をもらいます。対応するカードを2枚以上でかつ誰よりも多く出しているプレイヤーは、より多くもらえます。

 

誰かがモアイを建てると供え物の時間です。モアイを建てたプレイヤー以外が手札から1枚ずつ表向きで供え物をした後、モアイを建てたプレイヤーは手札から1枚を裏向きで供え、さらに場から1枚を選んで表向きで供えます。

 

山札が無くなったらゲーム終了です。集めた得点タイルに食糧とモアイの得点を加えます。食糧は、供え物になった枚数の順位によってそれぞれの得点が決まります。最終的に最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

久しぶりのプレイ。今回は、食糧分野で出遅れたので、ひたすらモアイを建て、誰も集めていなさそうな魚を供えまくり、全体の食糧の点数を下げて勝利。

 

コンパクトながら良くまとまったゲームです。やたら要素の多いヘビーゲームに飽きた時にいいかも知れません。

 

テストプレイなんてしてないよ 

カードの効果に振り回され、訳の分からない理由で勝ったり負けたりするゲーム。

2007年、クリス・チークリルの作品です。プレイ人数2〜10人、対象年齢13歳から、公称プレイ時間1〜5分です。

手番になったらカードを1枚引いて1枚出します。あとは馬鹿馬鹿しいカードテキストに振り回され、訳の分からない理由で勝ったり負けたりするだけです。どう馬鹿馬鹿しいのか、具体例は省きます。実際に体験して味わって下さい。
ひたすらバカさを追求し、バカ以外の何物も付け加えない、純度100%のバカゲーです。考えたら負けです。Don't think, feel!

 

テストプレイなんてしてないよ

テストプレイなんてしてないよ

 

 

エベス

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切り札や得点札がラウンドの途中で決まる不思議なトリックテイキング。

2013年、クラウス・ガイスの作品です。プレイ人数3〜5人、対象年齢10歳から、公称プレイ時間45分です。

 

5色のカードを使う、マストフォローのトリックテイキングです。

 

毎ラウンドいずれかの数字が公開され、誰かがその数字のカードを出すと、その色の役割が決まります。切り札、得点、エベス(最多と最少以外のプレイヤーが得点)、失点、ニックス(最も多く取ったプレイヤーが次のラウンドのスタートプレイヤーになる)の5種類です。

 

10回のトリックで1ラウンドが終わり、得点を集計します。

 

これを5ラウンド繰り返すか、誰かが規定の得点もしくはマイナス点に達するとゲーム終了です。最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

一言で言って、コントロールの効かないゲームです。特に、指定された数字を1枚も持っていない時は辛いです。

ただ、これについては5人という人数がいけなかったのかも知れません。4人くらいで再度検証したいところです。

 

以上で11月11日のなかよし村とゲームの木の報告を終わらせていただきます。