5月29日、3331アーツ千代田で開催されている「これはゲームなのか?」展に行って来ました。
なお、この記事はネタバレを含みます。個人的に致命的だと思うネタバレは避けたつもりですが、それでもネタバレが気になる方は、展示会に行くまでこのページを読まずにおく事をお勧めします。
「これはゲームなのか?」展は、日本のボードゲームデザイナー10組が集まり、前衛的なゲーム、ゲームとゲームでないものの境界線を問うような芸術寄りの作品を発表する展示会です。副題は「#1 ルールで世界する」。
こちらが会場の3331アーツ千代田。
少し早めに会場に着くと、見知った顔がちらほら。開会まで世間話をして過ごしました。
いざ会が始まると、平日夜にも関わらず想像以上の来場者が集まり、長い行列が発生していました。結局入場まで30分以上待ちました。主催者側にとってもこの来場数は想定外だったようで、途中から入場制限を実施していたようです。
では、作品の紹介。
入り口で我々を出迎えてくれた「スーパーハンコアート」。
これはゲームマーケットでも出ていた、数字が曖昧な表現に置き換わっている「ノノトランプ」。サグネイルの作品。
こちらもサグネイル作品。将棋の枠線や駒の文字を取り除いてみた作品。
サイコロが物陰に隠れていますが、それぞれの面には「やや」「だいぶ」など曖昧な表現が書かれています。これを使った双六は、一体どんなゲームになるのでしょうか?
「宇宙ドミノ」。
磁石でタイルを立てています。また、自分でタイルに色付けして展示に加える事が出来ます。
「暗黙のルールに関する3つの習作」の1つ。
誰もが知っているゲームにちょっとした条件を付け加えると、普段意識していなかった暗黙のルールが浮かび上がる、そんな作品です。
「itten式逆説的遊戯史学研究発表」。
「もの」には「失われたゲームのルール」が存在するという仮説のもと、新しいものの見方を提示しようとする…そんな展示です。
「磁気力タッチ」。
指にバンドを付け、磁石の入った箱を触り、磁力を感じて箱の中身を当てるゲームです。
「スーパーMOKU-SOKU(おかし編)」。
箱の大きさから何のお菓子かを当てるゲームです。
オインクゲームズの「VOID」。
これについてはネタバレを避けるためにノーコメント。
「横断歩道」。
子供の頃、横断歩道の白線の上だけを歩くルールを勝手に決めて遊んでいた、そんな記憶を思い起こさせるアート。
「デロス島のゲーム」。
プレイヤーのうち1人だけがルールを読めるゲーム。そこから先はネタバレになるので伏せます。
「一年生ゲーム」。
ゲーム時間は1年。その間、特定の行動を取ったら得点になります。一年後に集まって決算し、勝敗を決めましょう。そんなゲームです。
今回の展示会で、デザイナーの皆さんの普段と違った発想に触れる事ができ、非常にいい刺激になりました。次回の開催も期待したいです。
「これはゲームなのか?展」は6月3日までの開催です。