双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

5/3フローチャート創作サークルさんのゲムマ春新作ゲーム体験会

5月3日、中野フローチャートで開催されたゲムマ春新作ゲーム体験会に参加して来ました。

 

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ストックホールデム

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会社に置かれたカード5枚でポーカーのように役を作り、その役によって価格の決まる株を売買し、価格変動で稼ぐゲーム。

 

ラウンド開始時、各プレイヤーに情報カードを配り、各会社に2枚ずつの情報カードを置きます。

 

カードは基本的に4種類のシンボルのいずれかと、2から6の数字が書かれています。カード裏にはそのカードのスートもしくは数字が示されています。

 

スタートプレイヤーから順に手番を行います。1回の手番では、以下の行動を1回ずつ行います。

  • 株を売る
  • 情報カードをいずれかの会社に置く
  • 株を買う

2巡目以降は、情報カードを置いた会社の株しか買えません。

株を売らなかった時、買わなかった時は勝負チップをもらいます。勝負チップは、裏向きの情報カードを見る、追加で株を売る、追加で株を買う、会社に株価上昇チップを置くといった用途に使います。

 

全ての会社に5枚の情報カードが置かれたら、それらを公開して株価を決定します。

各シンボルごとの数値の合計のうち最大の値が基本価格、それにシンボルの種類によるボーナスと役によるボーナスを合わせた値が株価です。

 

これを2ラウンド行い、資産額の最も高いプレイヤーの勝利、というのが基本ルールですが、今回は1ラウンドのみ。

 

今回は皆素直に株を上げに行ったため、ハイスコアゲームとなりました。慣れてくると、株価を下げに行くプレイも出て来ると思われます。

 

古くからあるポーカーの要素を取り込み、程よく操作可能でありながら不確実性のある株ゲームに仕上げたのは見事というほかありません。

ただ、今回は1ラウンドしか遊んでいないので、売り抜けの要素がある第2ラウンドを味わう事が出来ませんでした。2ラウンドフルに遊べたら、また報告します。

 

メトロックス

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指示カードに従って地下鉄の駅に○を付けていき、路線を完成させ、空欄を減らすゲーム。

 

指示カードをめくり、プレイヤー全員がその指示に従ってそれぞれの路線図シートに書き込みます。路線ごとに、指示カードを使える回数の制限があります。

最も多い指示は、路線の出発点からたどって最初の空白駅から次に印のある駅まで、書かれた数字の分だけ○を付けるというものです。

他にも、最初の空白駅に、その駅に乗り入れている路線の数×2の数字を書き込み、その数値が交差点ボーナスの得点になるものや、路線に関係なく好きな空白駅に○を付けるものなどがあります。

いずれかの路線を完成させたら、その路線の得点を獲得します。最初に完成させたプレイヤーは、より高い得点を獲得します。

全ての路線で指示カードを制限回数まで使用したら、得点計算です。完成させた路線、交差点ボーナス、空白駅の減点を計算し、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

東京および大阪の地下鉄がいかに出鱈目かよく分かるゲーム。

…というシニカルな感想はさておき、1つ1つの判断が非常に悩ましいゲームです。初めはこの複雑怪奇な路線図を前にどう攻略していいか分からない人が大半でしょうが、経験を積むにつれて、どう印を付けたらいいかのコツが分かって来るはずです。取っ付きにくい分、成長が実感できるゲームです。

 

ガブル

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怪獣同士の1対1対戦。

横に8つ並んだ列にタイルを置き、勝敗を競います。

 

各プレイヤーは20枚のタイルを使用し、そのうち3枚を手札として持ちます。

 

手番になったら1枚を手札に加え、1枚をいずれかの列に、内容を相手に見せないように置きます。なお、卵を引いた場合、直ちに列に置かなければなりません。

 

いずれかの列に5つのタイルが置かれたら、タイルを公開して列の勝敗を決します。基本的に数値の数字が高い方が勝ちますが、どちらかが火山か嵐を出した場合は数値の小さい方が勝ちます。双方が火山か嵐を出した場合は相殺します。

対戦相手が卵を出した時に 怪獣の手を出していれば、数値に関係なく怪獣の手を出した方が勝ちます。

 

連続する3つかバラバラの5つの列で勝利する、もしくは相手が卵を置いた列で勝利すればポイント獲得です。2ポイント先取で勝利です。

 

ゲームシステムは「バトルライン」を明確に意識しつつ、読み合いに力点を置いています。また、卵によるサドンデスがあるため、常に高い緊張感があります。

ピンクと緑の派手なコンポーネントも魅力的です。

 

あいわな - Trap of Love -

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6枚のカードで役を作り、ハートトークンを取り合うゲーム。

 

プレイヤーは1から8の数字が書かれたカードを6枚持ちます。ラウンド開始時、全プレイヤーはハートトークン1個を場に供託します。

 

3巡目までは、手番になったら山札からカードを引くか、他プレイヤーが捨てたカードをハートトークンを支払って獲得するかします。その後、カードを捨て、自分の前にカードを1枚出します。

4巡目以降は、自分の前にカードを出しません。また、勝負を仕掛ける事が出来ます。その場合、賭けるハートトークンの数を1〜3個指定します。誰かが勝負を仕掛けたら、他プレイヤーは勝負に参加するか降りるか選びます。

勝負に参加するプレイヤーが決まったら、全員が手札を公開します。自分の前に出した3枚と手札の3枚を合わせた役で勝敗を競い、勝ったプレイヤーがハートトークンを総取りします。

規定ラウンド終了後、最も多くのハートトークンを持っているプレイヤーの勝利です。

 

ポーカーをベースにしつつ、カード3枚公開や捨て札という判断材料がいい味を出しています。

ハートトークンを支払って捨て札を獲得するのも面白く、相手に利用されにくいようにカードを捨てたり、あえて利用させてトークンを稼いだりという戦術もあります。

今回はブラフを掛けるさじ加減が分からなかったのですが、捨て札利用を絡めると色々面白い事が出来そうな印象です。

システムもよく出来ていますが、その一方で不思議な感じのイラストもいい味を出しています。この眼鏡の男と黄色いドレスと小さな女性は一体どういう関係なのか、想像が膨らみます。

 

ハピエストタウン

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5月2日も遊んだ街作りゲーム。

その時の記事はこちら。

5/2マーブルゲームマーケット2018春の創作ボードゲーム事前体験会 - 双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

今回は3人で遊びましたが、プレイ感は前回と変わらず。

 

さけのぼり

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川カードをピラミッド状に置いて行き、鮭コマを上流に移動させて、より上流で産卵させるゲーム。ただし、川カードの中には熊カードが混ざっており、熊カードの上に移動した鮭は脱落します。

 

まず、最後のプレイヤーから反時計回りの順にピラミッド状にカードを置いていきます。各プレイヤーが3枚ずつ置いたら、やはり最後のプレイヤーから反時計回りの順に、下流のいずれかの川カードの上に鮭コマを置きます。

 

スタートプレイヤーから時計回りの順に、鮭を移動させるか産卵させるか選びます。鮭は他の鮭コマを飛び越えて移動できます。

鮭を移動させたら、移動先のカードを公開します。熊をめくったら、そこでその鮭は食べられ、ラウンド終了までゲームから脱落します。

 

産卵を選んだら、イクラを獲得し、ラウンド終了までゲームから抜けます。

 

全ての鮭が産卵するか食べられるかしたらラウンド終了です。

規定ラウンド終了時、最も多くのイクラを獲得していたプレイヤーの勝利です。

 

どこに熊を置いたかを読み合うブラフゲームの側面もありますが、より上流に進むための位置どりや先読みがブラフと同じくらい重要になるゲームです。どちらの観点を欠いても勝てません。そういう意味で、見た目によらずゲーム慣れしたプレイヤー向けのゲームだと思います。

あと、得点計算用のイクラとそれを乗せる笹舟が入っており、たいへん風情があります。

 

バロックの変遷

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バロック時代の舞踏会の衣装をテーマにした、マストフォローのトリックテイキング。カードを出した後、それを一定の条件を満たしたカードと入れ替えられるのが特徴です。

 

カードは3色の1〜10、計30枚です。

これを各プレイヤーに同じ枚数配り、余ったカードは公開します。

次に、最初のリーダーから順に、取れるトリック数を予想し、宣言ます。宣言は0〜5のカードを取ることで行い、他プレイヤーが選んだ数字を選ぶ事は出来ません。

 

まず、サロンフェイズに1枚ずつカードを出します。この時、リーダーが出した色のカードがあれば、それを出します。無ければ好きなカードを出します。

全員がカードを出したら、舞踏会フェイズです。ここでは、出したカードを交換する事が出来ます。

リーダーは、自分が出したカードと同じ数字か同じ色の別のカードに交換できます。その他のプレイヤーは、サロンフェイズにリーダーと同じ色を出していたらその色の好きなカード、違う色を出していたら好きなカードと入れ替えられます。入れ替えなくても構いません。

入れ替えたカードは一斉に公開します。黒が出ていれば黒の中で、出ていない場合はリーダーの出した色の中で、最も高い数値のカードを出したプレイヤーがトリックに勝ち、得点を獲得して次のリーダーになります。

 

全てのカードを出したらラウンド終了です。取ったトリック数が宣言通りだったプレイヤーが得点を獲得します。

規定数のラウンドを終えた時点で最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

なかなか捻りの効いたトリックテイキング。カードの入れ替えをめぐる読み合いは、なかなか楽しいです。ただ、宣言カードの制約を考えると、4人では少し窮屈で、3人で遊んだ方がいいかも知れません。

 

ボドカ

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「アクションプロット」「ねこ」「女性受けが良い」など、ボードゲームの様々な要素が書かれたカード。説明書には2つの遊び方が書かれていますが、今回遊んだのは、複数のカードの条件に当てはまるボードゲームをいち早く宣言する「ボードゲーム・エキスパート」。

 

「ルドフィール」と酷似した作品。作者が「ルドフィール」を知っていたかどうかは分かりません。この辺について、当日作者に質問しなかった事を後悔しています。

 

 

以上で5月3日フローチャート創作ゲームサークルさんのゲムマ春新作ゲーム体験会の報告を終わらせていただきます。