5月2日、喫茶マーブルのゲームマーケット2018春の創作ボードゲーム事前体験会に参加して来ました。
[
バスルートをつくろう
京都の街のバスルートを作り、乗客を乗せて得点するゲーム。バスルートはボードにペンで書いていきます。
ラウンド開始時、バス停カードを1枚めくります。この色によって、各プレイヤーのルートの引き方が決定します。
スタートプレイヤーから順にルートを引きます。もしもバス停カードで決められた引き方をしたくないなら、減点のペナルティを支払って引き方を変えられます。
ルートを引く時は、既に通った交差点を再度通る事は出来ません。また、他プレイヤーが既に引いたルートを利用する場合、渋滞にチェックを入れます。これが多いと、ゲーム終了時に減点になります。渋滞チェックが0でゲームを終了した場合は得点になります。
ルートを引いた際、 各種乗客や施設に到達したら、個人ボードの対応する場所にチェックを入れます。乗客と得点の関係は以下の通りです。
- 観光客と神社、お寺…観光客にチェックを入れてから神社やお寺に到着すると得点になります。
- 通勤客と駅…通勤客にチェックを入れてから駅に到着すると得点になります。
- 学生と大学…チェックを入れた学生の数と大学の数の積が得点になります。
- 高齢者…施設と関係なく、チェックを入れた数に応じた得点になります。
また、ゲーム開始時に公開された需要カードの目標を達成する、ゲーム開始時に各プレイヤーに配られた路線計画カードの条件を達成することでも得点を得られます。
バス停カード12枚の処理が終わった時点で得点を集計し、もっとも多くの得点を獲得したプレイヤーの勝利です。
ランダムに出てくるバス停カードに振り回されながらルートを引いていく、見た目によらず苦しいゲームです。来て欲しいカードは、大抵来て欲しい時に来てくれません。他プレイヤーとの絡みもギスギスしない程度にあり、ファミリーゲームとして良くまとまっています。
8ビットモックアップ
全員が同じタイルをそれぞれのやり方で並べ、モニュメントを置いて得点するゲーム。
これに関しては、過去何度も遊んでいるので省略。
余談ですが、「バスルートをつくろう」「8ビットモックアップ」は、アメリカから来たお客さんと一緒に遊びました。「8ビットモックアップ」の英語でのルール説明は、いい経験になりました。
ハピエストタウン
各種施設を建てて自分の街を作り、人口と幸福度の両方を上げるゲーム。
手番にやる事は以下の通り。
まず、自分が持っている施設から収益を得ます。
続いて、場のカードを好きなだけ捨ててから、ローコスト、ミドルコスト、ハイコストの3つのいずれかの山からカードをめくり、3枚になるまで場に補充します。
その後で、場のカード、もしくは常に公開されている家、団地、マンションのいずれかを購入して自分の前に並べます。なお、同一の施設を複数所持する事は出来ません。
手持ちの施設が特定の条件を満たしたら、場のインフラカードを獲得します。1人のプレイヤーが持てるインフラカードは1枚です。
誰かが10枚の施設を並べたら、スタートプレイヤーの手前のプレイヤーの手番が終わったところでゲーム終了です。
人口と幸福度を掛け合わせた数値が勝利点になります。これが最大になったプレイヤーの勝利です。
ルールを読んだ時の感想は、単純すぎて私のような擦れたゲーマーには物足りないかな、というものでした。
しかし、実際に遊んでみると、単純である事は間違いないものの、決して退屈ではありませんでした。
極めて単純化された拡大再生産のゲームであり、収入と得点のジレンマがちゃんと存在しています。ゲーム入門としては非常に優れたゲームだと思います。
DICE WIDE SHUT
場のダイスを取って個人ボードにチェックし、得点を得るゲーム。
スタートプレイヤーが赤、青、紫のダイスを振ります。その後、スタートプレイヤーから順に赤を2個もしくは青を2個取り、対応する個人ボードの場所にチェックを入れます。紫は赤と青の好きな方として扱います。
チェックが縦に連続すると得点が上がります。また、チェックが1つもない縦列は減点になります。なお、チェックが横に5つ並ぶと断絶が発生し、その横列のチェックが無効になります。
6は特殊な目で、1手番に1個しか取れず、得点にもなりません。しかし、6をチェックした横列は、1回だけ断絶を発生させるチェックを無効化できます。
誰かが赤か青で縦列を3つ作ったらゲーム終了です。得点を集計し、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。
初めは緩く、後半になるにつれて苦しくなって行くゲームです。断絶は滅多に発生しないものの、発生した時のダメージが絶大なので、6の目で保険を掛けるかどうかが大きなジレンマになります。派手さは無いものの、リスク管理が面白い一作です。
Alpenzian
中央からダイスを選び、個人シートのアルプス地図の上に対応するマークを描くゲーム。
ダイスには、家、羊、線路2種、花2種の6つの目があります。
ラウンド開始時、スタートプレイヤーが6つのダイスを振ります。
次に、スタートプレイヤーから時計回りの順にダイスを1つ選び、中央の5色ある花びらのいずれかの上に置きます。既にダイスが置かれている花びらに置く事は出来ません。
その後、置いたダイスの目のシンボルを、個人シート上のダイスを置いた花びらと同じ色の場所に書き込みます。
5つの花びらが埋まったらラウンド終了です。
シート上の全ての場所が埋まったらゲーム終了です。以下の得点を集計します。
- 羊と接続した家の得点
- 羊と接続していない家のマイナス点
- エリアごとに花が最も多いプレイヤーの得点
- 人口が1位と2位のプレイヤーの得点(人口は家と笑顔の花によって決まる)
- 山に隣接した花の得点
- 2つ以上の線路で連結した家の得点
これらを集計し、最も得点の多いプレイヤーが勝利します。
何は無くとも、シートに絵を描き込むのが楽しいゲームです。その一方でゲームシステムもしっかりしており、常に難しい選択を迫られます。緩い遊び方、厳しい遊び方の両方が可能な、懐の深いゲームです。
以上で5月2日のマーブルゲームマーケット2018春の創作ボードゲーム事前体験会の報告を終わらせていただきます。