双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

月光桌遊節で試遊したゲーム紹介

前回の記事で、6月29日と30日に台湾での月光桌遊節に行って来たと書きました。

 

今回は、そこで試遊したゲームを、より詳しく紹介します。

 

 

Wongamania

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プレイ中の写真を撮り忘れたので、箱の写真だけ。

 

シンガポールのCapital Gains Studioの作品。

プレイヤーはバナナ共和国のエリートとなり、経済サイクルをコントロールしながら資産を増やします。

 

ラウンド開始時にダイスを振り、出た目の数だけ経済サイクルボード上のコマを進めます。

経済サイクルには成長、停滞、不況、回復の4つがあり、コマの位置に応じて資産価値や収入が変化します。

 

手番になったら、各プレイヤーは給与と資産の収入分だけ自分の銀行にカードを加えます。支払いは銀行にあるカードから行います。

手番では以下のいずれかの行動を合計3回行います。

引き出し…銀行のカードを1枚手札に移します。

取引…手札を1枚捨て、場のカードもしくは山札から1枚取ります。

プレイ…銀行からコストを支払い、カードを使用します。資産なら購入して自分の前に置きます。

売却…資産を売却して銀行にお金を入れます

防衛…保険カードを購入し、他プレイヤーのカードから身を守ります。

信託…信託基金カードを購入します。信託基金は収入を生みませんが、ゲーム終了時に大きな得点になります。

 

資産カードは、自分の前に置いていると、経済サイクルに応じて収入もしくは支出が発生します。資産カードのうち不動産と株は、経済サイクルに応じて価格が変動します。

 

カードの中には経済サイクルを操作するものが入っており、これを使ってゲームを自分の有利に進めるのが重要になります。

 

誰かが信託基金カードを3枚購入したら、そのラウンドでゲームが終わります。ゲーム終了時の資産を比べ、最も多いプレイヤーの勝利です。

 

過去に紹介したDebtzilla同様、金融の知見をふんだんに盛り込んだゲーム。

経済用語について解説したパンフレットも同封されており、経済に詳しくなれます。

シンガポールではずいぶんと売れているらしく、この度第2版が登場しました。

 

今回の試遊では一部のカードを使用しない簡単なモードでのプレイだったため、もう一つ刺激が足りませんでした。ゲームに慣れて全てのカードを使うようになってからが本番でしょうか。とは言え、本式のルールで遊んだら面白くなりそうな予感はあります。

あとは、直接攻撃がありますので、そういうのが苦手な方はご用心ください。

 

Cryptocurrency

こちらも写真を撮り忘れ。

 

こちらもシンガポールのCapital Gains Studioの作品。

暗号通貨のマイニングや売買でお金を儲けるゲーム。

例によって、暗号通貨に関する説明のパンフレットが入っています。

 

ゲームには4種類の暗号通貨が登場し、別々に価格が変動します。

 

プレイヤーは3人のインターンを持ってゲームを開始します。

ラウンド開始時に噂カードを1枚引きます。この時、借金をすることができます。さらに、場のスタッフから1人を選んで雇い、インターンと入れ替えることができます。

 

手番になったら1人以上のスタッフを使い、4種類の暗号通貨のいずれかについて、マイニングか売買を行います。スタッフはそれぞれエネルギーを持っており、そのエネルギーの量によってアクションの効果が決まります。

 

マイニングを行う場合は、難易度に等しい枚数のハッシュカードのうち、マイニングに参加したスタッフのエネルギーの合計に等しい枚数を引き、成功を引き当てればマイニング成功です。難易度に等しいエネルギーを使用すれば、確実に成功させられます。

マイニングが成功したら、通貨を獲得します。さらに、対応する種類の送金カードが場にあればそれを公開し、通貨の価格が変動すると同時に送金手数料を獲得します。

マイニングが成功するたびにマイニングの難易度が上がり、獲得できる通貨の数が減り、送金手数料が上がります。

 

売買を行う場合、スタッフのエネルギー1につき4つまでの通貨を売り買いできます。4つ買うごとに価格が上昇、4つ売るごとに価格が下落します。

 

全員がアクションを行ったら、借金の利子を払います。借金の返済もこの時行います。

 

その後、噂フェイズを行います。手番順とは逆の順番で、いずれかの通貨に噂カードを置きます。他プレイヤーが置いた通貨に置くことはできません。

噂カードは表で置くラウンドと裏で置くラウンドがあり、表で置くと直ちに、裏で置くとゲーム終了時に通貨の価値が変わります。

 

規定のラウンドが終了したら、全ての噂カードを表にし、通貨の価値を変動させます。最低額の通貨は無価値になります。

価値のある通貨それぞれについて、最も多く持っているプレイヤーがボーナスを得ます。

手持ちのお金と通貨の価値、ボーナスの合計で勝敗を決めます。

 

稼ぐ手段がマイニングと売買の2通りある、トリッキーな株ゲーム。

今回は2人で試遊しましたが、4人プレイの方が本領を発揮しそうです。

 

功夫

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カンフーで戦うダイスゲーム。

 

まず、技カードのドラフトを行います。

技カードには、技を出すのに必要なダイス目、技の効果、獲得した時の能力値変化、スピード値が書かれています。

獲得したカードに応じて個人ボードの能力値を調整します。

 

その後、戦闘を始めます。各プレイヤーは3枚のカードを選んで同時に出します。3枚のスピード値の合計が少ないプレイヤーから攻撃を行います。

全員がダイスを7個振り、技カードに対応する役を作ります。役を作るごとに、攻撃側なら攻撃力が、防御側なら防御力が上がります。攻撃力から防御力を引いた値がダメージになります。

この時、同じ技を複数回使っても構いません。攻撃側なら命中の能力値、防御側なら回避の能力値の分だけ出目を変化させられます。

 

全員が1回ずつ攻撃を行ったら次のラウンドになり、また3枚のカードを出します。

 

生き残ったプレイヤーが1人だけになるか、3ラウンド経過したらゲーム終了です。生き残った最後の一人、もしくは3ラウンド終了時に体力の残りが最も多いプレイヤーの勝利です。

 

カンフー好きにはたまらない作品。太極拳酔拳蟷螂拳などなど、おなじみの技が多数登場します。

システムもそつなくまとまっており、軽いゲームとしては悪くありません。

ただ、このゲームの面白さにドラフトがどの程度寄与しているかは要検証かと思います。

買って来たので、どなたか検証にお付き合いいただければ幸いです。

 

七骰成詩

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ダイスを振って漢詩を作るゲーム。

 

各プレイヤーは李白杜甫などの詩人となります。詩人はそれぞれに特殊能力があります。

 

漢詩カードは表に漢詩が、裏に詩の完成に必要な要素、すなわち天、地、人、木、獣、時が書かれています。このゲームで使うダイスにはこれら6つの要素が書かれており、対応する出目を使って漢詩を作ります。

 

漢詩カードを獲得する時は、場に並んだカードの漢詩の面を見てカードを選びます。漢詩の内容が必要な要素のヒントとなっており、漢詩が分かる方がちょっとだけ有利です。

 

手番になったら、プレイヤーは専用ダイスを振ります。その後、1回だけ好きな数のダイスを振り直します。

そして、ダイスを使って以下のような行動を行います。

創作…カードに示された出目を使い、手元の漢詩を完成させる

選詩…ダイスを支払い、場から漢詩カードを獲得する

遊歴…ダイスを支払い、次のラウンドから振れるダイスが増える

苦吟…漢詩カード3枚を破棄し、好きなダイス目を1つ得る

手番終了時に、場から漢詩カードを獲得します。

 

場にカードを補充して山札が無くなったら、スタートプレイヤーの前のプレイヤーまで手番を行いゲームを終了します。

完成した漢詩の点数に、6種の要素1セットごとのボーナス、キャラクターに対応する漢詩のボーナスを加えた合計点数で勝敗を決めます。

 

間違いなくテーマは独特。ただ、他プレイヤーとの絡みが少なく、ダイスゲームとしては淡白な印象です。

 

電力世界

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電力の未来を考える、社会派テーマのタイル配置ゲーム。

 

ゲーム開始時に、3枚の趨勢カードをめくります。これが、今回のゲームで追加される得点のルールになります。

 

ラウンド開始時に、袋から引いたタイルを環状に並べ、発展カードを4枚公開します。

スタートプレイヤーから行動マスにコマを置き、タイル獲得枚数と獲得順を選びます。コマは他プレイヤーと同じ場所には置けません。獲得枚数が多いほど獲得順は後になります。

 

タイルを獲得する際は、指定された枚数の連続したタイルを選びます。この時、同時に発展カードを1枚選びます。発展カードはタイルを置く場所を指定するほか、ボーナス点などの副次効果があります。タイルを獲得したら、発展カードの指示に従ってタイルを配置します。

 

タイルにはそれぞれ特徴があります。

石炭、天然ガス発電所…対応する燃料タイルを使って発電を行います。この時、大気汚染が発生します。隣接させると発電効率が上がります。

原子力発電所…発電のためには、燃料タイルのほか、廃棄物処理施設タイルを配置する必要があります。

再生エネルギー発電所(太陽光、風力、水力)…燃料を使わずに発電できます。

大気汚染防止施設…隣接する発電所の大気汚染を減らします。

公共施設…民衆の支持が上がります。

各種燃料…燃料は個人ボードには置かず、ゲーム終了時にボード上の発電所に供給して発電します。

廃棄物処理施設タイル…原子力発電所で発電するために必要です。廃棄物処理施設タイルは、個人ボードの四隅にしか配置できません。

 

タイルが置けなかった場合は、置けなかった分だけ民衆の支持が下がります。

 

タイルを後で選んだプレイヤーが、次のラウンドでは先に行動マスにコマを置きます。

 

8ラウンド終了時に得点を計算します。

燃料が必要な発電所に燃料を供給し、発電した量が得点になります。これに、趨勢カードと発展カードによる得点を加えます。

その後、個人ボードの空いたマスの減点、大気汚染の値から民衆の支持の値を引いた値の2乗の減点を計算し、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

社会派でありながら説教くさくなく、ゲームとして十分に仕上がっています。

手番順のジレンマがうまく効いており、手番順が遅いとタイルだけでなく発展カードの選択も狭まるのが悩ましいところです。

 

太極

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道士となって古代中国をめぐり、廟を建てたり特産品を集めたりするゲーム。

7月より台湾でクラウドファンディングが行われています。

 

このゲームでは、銭を振り、その表裏を組み合わせて行動を決めます。銭の表裏は陰陽を表しています。

銭を振る時に使うのがこちらの亀。

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この中に銭を入れて振ります。

 

まず、ラウンド開始時に代表者が銭を6枚振ります。この結果によって、このラウンドで使えない行動が決まります。

次に、各プレイヤーが銭を6枚振ります。

各プレイヤーは振った銭を組み合わせて行動を決めます。前半では3枚2組、後半では2枚3組に分けます。

前半では、後半で使う行動タイルを獲得します。行動タイルは使っても無くならず、ラウンドが進むごとに後半の行動回数が増えます。

同時に、移動、廟の建築、特産品の獲得、手番順マーカーの前進などの行動のうちいずれかを1回行います。

 

後半では、移動、廟、特産品の行動を行います。銭で3回分、それに行動タイルの分を加えた回数だけ行動します。

 

各プレイヤーは仙術カードを持ち、使うことで振った銭を裏返すなどの効果を使用できます。これは使い切りで、ゲーム終了まで取っておいた場合は得点になります。

 

各地域で廟が最も多いプレイヤーと次に多いプレイヤーは、ゲーム終了時に得点を獲得します。

獲得した特産品は、個人ボードの4×4のマスのうち対応する色のところに並べ、縦横斜めのいずれかの列が揃ったら、対応するボーナス点タイルを獲得します。

 

5ラウンド終了時、得点の最も高いプレイヤーの勝利です。

 

世界観と銭を振るシステムが絶妙。道士が占いをやっているような気分になれます。

今回は3ラウンドまでの体験だったので、ゲームバランスについて論じるには不十分ですが、もう一度試したいとは感じました。

 

以上で月光桌遊節で試遊したゲームの紹介を終わらせていただきます。