12/15イエサブゲーム体験会
12月15日、イエローサブマリン秋葉原RPGショップでのイエサブゲーム体験会に参加して来ました。
Union Border
二人対戦TCG。
それぞれのプレイヤーがファンタジー世界のキャラクターを担当し、互いに戦います。
チームコネクションの作品。
各キャラクターにはレベル0から4のキャラクターカードがあり、それぞれ攻撃力、防御力、特殊能力を持っています。
キャラクターの攻撃力が対戦相手の防御力を上回る時に攻撃したら、ダメージを与えられます。ダメージを受けたキャラクターはレベルが上がります。最大レベルの時に2回攻撃を受けたら敗北します。
ゲーム中は、スペルやアイテムのカードを使って攻撃、防御、強化、妨害などを行います。
毎ターン1枚のカードをチャージすることができ、これをカードを使用するコストとして使用します。
カードの中には、チャージや捨て札のカードを山札の下に送り込んで使うものもあり、こうしたカードはゲーム後半で大きな影響力を持ちます。
インディーズでTCGを作るとなると、どうしてもマジック:ザ・ギャザリングなどと比べられてしまう厳しさがあると思います。
その厳しさを乗り越える力がこのゲームにあるかという点についてですが、1回遊んだだけではそれを感じることは出来ませんでした。
ちなみに、こんなクラウドファンディングもやっているようなので、興味のある方はどうぞ。
BJack
ブラックジャック風のカードゲーム。
ただし、アルカナを出すことで様々なルールが加わります。
「ユニオンボーダー」と同じチームコネクションの作品。
各プレイヤーは自分の前のカードの数字の合計が21以内でなるべく多くなるようにします。
ゲーム開始時、各プレイヤーは自分の前に1枚、手札に1枚のカードを持ちます。
手番になったらパスをするか、カードを引くか選びます。
カードを引いたら、そのカードか手札を自分の前かアルカナのいずれかに置きます。
アルカナを置いたら、そのカードのテキスト効果を適用します。アルカナは各プレイヤー1枚しか出せません。
全員がパスをしたら各プレイヤーは自分の前のカードを公開し、数字の合計を計算します。21以内で最も大きい値のプレイヤーが勝利します。
置くカードを2枚のうちから選べるので、通常のブラックジャックより21に近い数を作るのは簡単になっています。ただし、アルカナの中には「21を作ったら負け」というものがあるので注意が必要です。
強烈な印象こそないものの、軽いゲームとしてよくまとまっています。
Cradle Sword & Sorcery
デッキ構築系2人対戦ゲーム。
記卓部の作品。
各プレイヤーはヒーロー1枚、パーティー(初期デッキ)、ビルドの山札を用意します。
手番になったらプレイヤーはパーティーの山札を5枚引き、カードを出して戦闘を行います。
戦闘時は、攻撃と防御のユニットが互いにダメージを与え合い、パワーが無くなったカードは捨て札になります。防御側にユニットがいない場合、ヒーローがダメージを受け、パーティーの山札から1枚がダメージエリアに置かれます。
プレイヤーは手番に1回レベルアップを行えます。場のカードを捨て札にするか、ダメージエリアのカードを公開することでコストを支払います。その後、そのコスト以下のカードが出るまでビルドカードをめくり、出たらそれを使用します。なお、防御側プレイヤーもダメージエリアのカードを公開することでこのレベルアップを行い、対戦相手の攻撃の対象をレベルアップで登場したユニットに変更することができます。
相手に一定のダメージを与えたプレイヤーの勝利です。
運要素が強めになっており、勝負所で切り札を引き当てた時の爽快感を追求した印象です。
今回遊んだのは通常盤よりヒーローの耐久力が低い試遊版だったため、最終的な評価は保留とします。
スピマテカードゲーム
最少5枚からデッキを作れるTCG。
スピマテ製作委員会の作品。
プレイヤーは交互に手番を行い、場にカードを出して相手を攻撃します。相手ユニットが場に無い時は対戦相手の手札を減らし、相手の手札が無い時に相手を直接攻撃できれば勝利です。
最初から手札に入れておくカードを1枚選べるなど、冗長な部分を排除する工夫が行き届いており、鋭い勝負が味わえます。
5年間以上にわたって活動を継続し、新パックを出しイベントを開催している点も素晴らしいです。
ちなみに、過去に紹介した「超王神機ゼクトダイン」も、スピマテとして遊ぶことができます。
ご注文はボドゲですか??
ラテアートカードを出し合い、コーヒーカップを取り合うゲーム。
やることはいわゆるバッティングゲーム。
場にでたコーヒーカップに対し、全員が同時に1〜5までのラテアートカードを出し、獲得者を決めます。同じ数字のカードを出したプレイヤーがいない人のうち、最も大きな数値を出したプレイヤーがカップを獲得します。
誰かが一定数のカップを獲得したらゲーム終了です。
ルールは極めて単純で、ゲーマーには物足りません。しかし、普段ボードゲームをやらないアニメファンに売るなら、このくらいが丁度いいのでしょう。
コーヒーカップタイルの上にラテアートカードを置いた時の見栄えがいいことは素直に評価したいと思います。
とびこめ!さきもの!
先物取引をテーマにした投機ゲーム。
シュレーディンガーゲームズの作品。
扱う商品は小麦、大豆、トウモロコシの3種類。
毎ラウンド、1枚のトレンドカードとプレイヤー人数+1枚の相場カードが登場し、ラウンド終了時の商品相場を決めます。トレンドカードは公開です。各プレイヤーは相場カードのうち1枚を見ることができます。
毎ラウンド、各プレイヤーはプレイヤー人数分商品カードを購入します。それぞれの商品には大量購入というものが存在し、大量購入をするとその商品の価格を上げることができます。
プレイヤー人数分の購入が終わった後、各プレイヤーに追加購入の機会が与えられます。ここでは商品を購入しなくても構いません。
購入が終わったら相場カードを公開し、商品の損益を計算します。ただし、大暴落が出た場合は、トレンドや他の相場カードにかかわらず、その商品の価格は-3になります。商品の損益に応じてプレイヤーの資金を増減させます。
ラウンド終了時に資金がマイナスのプレイヤーは、資産が差し押さえられます。差し押さえる資産が無くなり、かつ資金がマイナスのプレイヤーが出たら、そのプレイヤーは破産となり、そのラウンドでゲームは終了します。もし破産者が出ない場合は、規定ラウンド終了時にゲーム終了となります。終了時に最も資金の多いプレイヤーの勝利です。
ゲームシステムは単純で新味はないのですが、先物取引の怖さを描くことには成功しています。特に資産差し押さえの演出は強烈です。
以上で12月15日のイエサブゲーム体験会の報告を終わらせていただきます。