4/6ミスボドぷち
4月6日、ミスボドぷちに参加して来ました。
ミスボド同様秋山真琴さんが主催するゲーム会ですが、普段のミスボドでは受付に常駐している秋山さんが遊ぶ側に回ります。今回、秋山さんは「マイス&ミスティクス」を遊んでいました。
高雄大空襲
第二次世界大戦中の台湾・高雄を舞台に、空襲から生き延びてシナリオ毎の目標を達成することを目指す協力ゲーム。「台北大空襲」の続編。
プレイヤーはそれぞれ1人のキャラクターを担当します。キャラクターは生命力と不安を持ち、生命力が下がるか不安が上がるかして両方の値が同じになると、キャラクターは死亡します。キャラクターが1人でも死亡するとゲームに敗北します。
それぞれのキャラクターには、それぞれの人物エピソードを表す3枚のくびきカードがあり、これを処理することでパワーアップできます。イベント条件を満たせば成就の側のパワーアップを受けます。ラウンド終了時に条件を満たしていない場合、次のラウンドに再挑戦する(執着)か諦めるかを選びます。諦めた場合は、無念の側のパワーアップを受けます。当然、成就の方が無念より強力です。
プレイヤーは毎ラウンドの生き残りフェイズで移動・探索・片付けを行います。
探索では、各地に置かれた食糧やアイテムのカードを集めます。片付けでは、移動を邪魔するがれきを取り除きます。
プレイヤーの行動が終わったらシナリオフェイズになります。シナリオ毎に定められたイベントが発生します。
その後は空襲フェイズです。ボードの外周を回る爆撃機がダイス目によって移動し、爆撃を行います。マップ上に瓦礫が増え、爆撃を受けたキャラクターは生命力が減り、不安が増えます。防空壕のあるマスにいるキャラクターは爆撃の影響を受けませんが、防空壕のマスにがれきがある時に再度爆撃を受けると、防空壕はゲーム終了まで使用不可になります。
最後に食事フェイズです。食糧を消費するか限界突破で生命力を減らすかして行動回数を回復します。
これを繰り返してシナリオ条件の達成を目指します。
今回のシナリオは「海上救援」。海上に移動して探索で要救助人物を探し、防空壕に連れて行くことを目指します。
テーマとシステムが絶妙にかみ合った、素晴らしい出来の協力ゲーム。
常に食糧の不足に悩まされ、空襲に怯えながらマップ上を動き回るさまは、戦時中の雰囲気を巧みに再現しています。
くびきカードによるキャラクターの成長もうまく機能しています。ゲーム開始時はどうやっても手数が足りず、食糧探しだけで手一杯になるのですが、くびきカードの効果でキャラクターが強くなると、行動力が上がってシナリオクリアに向けた行動が取れるようになります。
そして、シナリオ終盤になると爆撃機が増え、物資も枯渇しがちになり、クライマックスへの緊張感が高まっていきます。
要するに、ゲームの盛り上がり、序破急が完璧に設計されているのです。
このゲームに限らず、台湾のゲームには社会派テーマを巧みに織り込んだゲームが度々見られます。私が過去に紹介した「動物大逃殺」「オーシャンクライシス」も台湾の作品です。
「動物大逃殺」を紹介した記事はこちら。
「オーシャンクライシス」を紹介した記事はこちら。
「オーシャンクライシス」については、動画も制作しました。
ピタンゴ
「やさしい」「カラフルな」などのテーマが書かれたカードを出しながら、それに合う言葉でしりとりをするゲーム。
学研の「頭のよくなるゲーム」シリーズなのですが、この名称を冠するなら、ちゃんとした証拠、検証結果を示してほしいものです。
肝心のゲームの内容ですが、言葉がテーマに合致するかの判断がプレイヤーに委ねられるため、プレイヤー間で意見が対立するとしばしばゲームが中断されるという難点を抱えています。例えば、今回は「浦和市はローカルか」かどうかでもめました。この難点のせいでテンポが悪くなってしまい、あまり楽しめませんでした。
ブードゥープリンス
トリックテイキング。
3トリック取ったらゲームから抜け、他プレイヤーがそれまで取ったトリック数の得点を得ます。ゲームを抜けるのが遅ければ高得点を得られますが、最後に残ったプレイヤーは自分が取ったトリック数の得点しか得られません。
過去に遊んだ時の記事はこちら。
単純ながら洗練された、無駄のないゲーム。久しぶりのプレイですが、改めて脱帽です。
宇宙逃げろ(そらにげろ)
ダイスを振って役を作りコマを進め、宇宙人から逃げる協力ゲーム。
手番プレイヤーは6個のダイスを振り、最低1個を固定して残りを振り直すか、出目を確定するか選びます。黒の宇宙人の目は振り直すことができません。
黄色:手番プレイヤーが進む。
緑:全員が進む。
赤:最後尾のプレイヤーが進む。
青:手番プレイヤーが進む。3個揃うと黒の宇宙人の目を青以外に変更することができる。
灰色:宇宙人。3個までなら手番プレイヤーが後退、4個以上なら前進。
黒:宇宙人。3個までなら全員が後退、4個以上なら前進。黒が出るたびに宇宙人の侵攻が進み、一定数に達するとゲーム終了。
黒と灰色を除く4種類の目は、5つ以上揃うと全員が大きく前進できます。また、6色の出目が1つずつ出たら、手番プレイヤーが前進し、再びそのプレイヤーの手番になります。
道中には様々な特殊効果のあるマスがあるので、それをかんがみて出目を選ぶ必要があります。
宇宙人の侵攻が一定数進むか、誰かが60のマスに達してから手番が1巡したらゲーム終了です。ボーナスを加算し、全員が60かそれより先のマスに達したら勝利です。
プレイした感じでは難度は高め。どこかで大きな役ができないとクリアは難しい印象です。この難易度をどう感じるかは人それぞれですが、個人的にはもう少し易しくてもいいように思います。
支離滅裂
手札を出していき敗者を決めるゲーム。手札を出すときは、前のプレイヤーより強いカードを出さなければなりません。また、手札を並び替えることはできず、複数枚を同時に出すときは、隣接するものを同時に出さなければいけません。
過去に遊んだ時の記録はこちら。
前回遊んだ時と印象は変わらず。手札並び替え禁止のルールは良くできているものの、敗者を決めるというのがあまり好きになれません。
以上で4月6日のミスボドぷちの報告を終わらせていただきます。