双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

5/5フォアシュピール(後編)

前回に引き続き、5月5日のフォアシュピールの報告です。

 

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 前編はこちら。

sugo6kozo.hatenablog.com

 

 

ギルド・オブ・ダイス 

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ダイスの目に応じて12あるエリアに配下を送り込み、クエストを達成して資金(ゴールド)や勇敢さ(バロー)を上げ、後援者を集めてギルドの名声(フェイム)を高め、ギルドを発展させるゲーム。

 

ラウンド開始時の購入フェイズでは、資金や勇敢さを消費して後援者などのカードを入手できます。

 

次に、各プレイヤーはダイスを3つ振り、これを振り分けて配下の配置を決めます。手番順に1個から3個のダイスを計画ボードに置いていき、これを全員が全てのダイスを置くまで繰り返します。

その後、置いたダイスの出目の合計のエリアに、置いたダイスの数に等しい配下を置きます。

 

配下の数がエリアの人数上限に達したら、そのエリアのクエストを達成したことになります。置いた配下の数に応じた資金や勇敢さがが得られます。エリアの上限を上回った分の配下は、隣接するエリアに移動します。

 

これを8ラウンド繰り返し、勇敢さと名声を掛けた値が最も高いプレイヤーの勝利です。

 

ダイスを振り分けて配下を配置するシステムは、一見悪くなさそうなのですが、配下を置いた先になかなか他のプレイヤーが来ず、クエスト達成が出来ない展開になると、本当にストレスが溜まります。

また、エリアごとの強弱のバランスについても疑問符が付きます。人気のあるエリアとそうでないエリアの格差が大きいように感じました。もっとも、通常の半分の4ラウンドだけのプレイなので、断言はできませんが。

 

カタカナレインボウ

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棒を組み合わせてカタカナを作り、それらを使ってお題に該当する言葉を作るゲーム。


お題に合う言葉を思いついたプレイヤーは、その言葉を宣言し、10秒以内に出ている棒を組み合わせてカタカナの言葉を作ります。1つの文字を構成する棒は全て同じ色でなければいけません。お題を達成したら、お題の書かれた棒を獲得します。お題を同時に複数達成することもできます。

言葉を作るのに使った棒はそのまま残し、次以降はそのまま使ったり、2本まで動かして別の文字を作ったりして再利用できます。

 

お題に合う言葉を思いつき、今ある棒でその言葉が作れるか瞬時に判断するという2段階の判断を求められます。この判断は、得意な人と苦手な人がはっきり分かれそうな気がします。ゲームスピードに付いていけない人が取り残されないか心配です。

 

ふとんがぺたぺた

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カードに指定されたオノマトペを使った文章を作るゲーム。

プレイヤーは手札からカードを1枚選んで伏せて出し、指定されたお題に沿った、オノマトペを使った文章を作ります。

プレイヤーは、カードに指定された以外のオノマトペを使うこともできますが、見破られたらカードを引き取ります。「うそつき」のカードを使うときは、必ず嘘をつかなければなりません。作った文章に無理があると多数決で却下された場合もカードを引き取ります。

手札を最初に無くしたプレイヤーの勝利です。

 

ブラフゲームとしての要素がうまく機能していないように思います。どんなオノマトペでも良い「なんでも」というカードがあるのがいけないのではないでしょうか。

 

ねぇねぇ、無人島に何持って行く?

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パーティーピーポーが無人島に色々持ち込んで「うぇーい」するゲーム。

2018年の作品。

 

1日の始まりに誰かがダイスを振り、何が起きるかを決めます。出目によっては島の危険度を示す「ヤバイ度」が上がります。

次に、各プレイヤーは、アイテムを出すか、出したアイテムを使用するか、「うぇーい」します。「うぇーい」をすることで達成度が上がります。

各プレイヤーはそれぞれ職業を持っており、公開することによって能力を使用できます。

無事に島を脱出できたプレイヤーの中で、最も達成度の高いプレイヤーの勝利です。

 

システム面について言うと、ダイス目によって展開が変わりすぎるため戦略の立てようがありません。

では世界観や勢いを楽しめるかと言うと、私にはパーティーピーポーや「うぇーい」というものがよく分からないので、まるっきり入り込めませんでした。

 

ぼんくら王国のプロポーズ事情

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求婚者となって姫の欲しいものを推理する、3人限定推理ゲーム。

 

プレゼントカード10枚のうち2枚ずつを各プレイヤーに配り、3枚を執事のところに置き、残り1枚が推理すべきプレゼントとなります。

プレイヤーは、他プレイヤーのカードを1枚見る、2枚見る、執事とカードを交換する、のいずれかのアクションを選びます。同じアクションを選べるのは1人だけ。選んだアクションによって次の手番順が決まります。

プレゼントを宣言し、姫が欲しいプレゼントを当てたプレイヤーの勝利です。

 

過去にあった推理系ゲームの焼き直しといった感は否めません。深みに欠ける印象です。

 

カレポ

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20代から80代までの女性の人生をシミュレートするゲーム。

 

毎ラウンド開始時に収入と時間を受け取り、家賃や子供の養育費を支払います。

手番には時間やお金を消費して彼氏タイルや行動タイルを配置します。それ以外に、手札と場のタイルを交換したり、目標カードを追加したりなどの行動が可能です。

行動が終わったら、イベントカードと収入カードをめくります。カードによって結婚、出産、病気、夫との死別といったイベントが発生します。収入カードでもらえるお金は、結婚相手によって変化します。

規定ラウンドが終わったら、行動タイルの得点、達成した目標カードの得点などを合計し、勝敗を決めます。

 

戦略性が高いわけでもなく、かと言って人生シミュレーターとしてのリアリティにも乏しい、焦点ボケの作品。

特に致命的なのは、年齢によって起きるイベントがあまり変化しないこと。60、70になって子供ができると言われて、リアリティを感じられるのか?という話です。ある程度単純化しないと煩雑になりすぎるのは分かるのですが、単純化してはいけないところを単純化してしまったように思います。

 

デンポー!!

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お題の言葉をどれだけ短い言葉で伝えられるかのゲーム。

2016年の作品のリメイク。

 

お題を決めたら、回答者以外がそれを伝えるヒントを書きます。

文字数が少ない人から発表し、それを受けて回答者が答えます。

正解したら、そのヒントを書いた人と回答者が得点します。

 

プレイヤーが極限を攻めてこそ盛り上がるゲーム。これを遊ぶ人は、上の写真をお手本に、2文字や3文字で伝えることを目指すといいでしょう。

 

 

今回のイベントでは、1日を費やしてもほんの一部のゲームしか遊べないという現実に打ちのめされました。

 

また、運営の皆様は、空いた試遊卓を埋めるために呼び込みをするなど、精力的にイベントを盛り上げようとしていました。本当にお疲れ様でした。

 

以上で5月5日のフォアシュピールの報告を終わらせていただきます。