12/2すごろくし隊
順番が前後しましたが、12月2日に都立大学で開催されたゲーム会、すごろくし隊に参加した報告をします。
ソクラテスラ
右手、左手、頭の3枚のカードを組み合わせて偉人を作って争うゲーム。
システムは「クリーチャーズ」の亜種で、見るべきところはありません。名前やエピソードが混じってヘンテコな偉人ができるのを楽しむゲームです。
ちなみに、この日は核ガンジーめいた偉人が誕生しました。
※核ガンジー:シビライゼーションのバグ。本来攻撃性の低いインドのガンジーが民主主義を採用すると、攻撃性の値がオーバーフローして極度に好戦的になり、核を使いまくるようになる現象を指す。
すごくすごいヨガ
カードをつないで手足を伸ばし、すごくすごいヨガのポーズを作るリアルタイムゲーム。
…ヨガに謝れ。
全員同時に中央からカードを取ってヨガおじさんの手か足の先に置き、手足を伸ばしていきます。
指定されたお題のポーズの条件を満たす(足が○枚以上、特定のシンボルに触れるなど)と得点になります。
途中、蛇のカードを置いたらその先にはカードを置けませんが、カレーを食べると治ります。…蛇とカレーに謝れ。
配置を終えたプレイヤーからおしまいカードを取ります。早く取った方が高得点です。
ポーズ、おしまいカード、手足カードのクリスタルの合計が得点になります。
本来は3ラウンド制ですが、今回は1ラウンドだけ。
おじさんの手足が奇妙に伸びるさまを楽しむバカゲー。
なんというか、いかれた世界観にクラクラしました。このゲームがインドに渡らないことを祈ります。
ただ、カードが軽く、ずれやすい点が気になりました。このあたりは、コストの問題も絡んでくるので難しいところです。
Alicematic英傑伝
多種多様なアリスが登場する陣取りゲーム。
手番には内政と侵略を1回ずつ行います。
内政では、戦闘、カード、雇用、移動、得点の5分野のいずれかに手札からカードを1枚出して置きます。
裏向きで置くならコストは必要なく、かつ山札から1枚補充できます。表で置く時は、そのアリスの効果を使用できますが、対応する分野に置く必要があり、コストがかかります。
内政の後、侵略を行います。移動可能な範囲内から侵略先を選びます。自身の戦闘力が侵略先の戦闘力に達していれば即座に占領できますが、そうでなければ戦闘中になります。占領後、マスの色に対応する分野に置いてあるカード枚数分だけ、対応する資源、カード、得点がもらえます。もらった資源は、それぞれの分野を一時的に強化するのに使えます。マップタイル中央の幻想都市は、占領すると得点になります。
規定ラウンド終了後、決算を行います。
各エリアごとにマーカーを置いた数が上位2位までのプレイヤーが得点を得ます。次に、色ごとに最も多くのアリスを置いたプレイヤーが得点を得ます。さらにカード効果の得点を加え、最終得点の最も多いプレイヤーの勝利です。
要素は多いものの、ゲームが始まってしまえばすんなりと入り込めます。カード効果が積み重なって自分が強くなっていくのも爽快です。
海外パブリッシャーが食指を伸ばしたのも納得です。
ただ、イラストや世界観は少々人を選ぶように思います。
余談になりますが、このゲームに登場する大量のアリスを見て、私はなにわ小吉の漫画「王様はロバ」に登場する集団夏目漱石というネタを連想しました。
天下鳴動
2018年ゲームマーケット大賞受賞作品。
ダイスを使うエリアマジョリティ。
手番になったらダイスを3つ振り、うち2つを選んで部隊の配置先を決めます。残り1個の目に応じて個数が決まります。ダイスは1回だけ振り直せます。
ゲーム中1回だけ、ダイスを振る代わりに戦略カードを使用できます。場にあるカードから1枚選び、その効果を使用します。
全員が部隊を置き切ったら決算です。城の番号の低い方から部隊数を数え、最多のプレイヤーがその城を獲得し、2番手が城の半分の得点を得ます。城を獲得したプレイヤーは、隣接する自分の部隊のある決算前の地域に援軍を送ります。全ての城の決算が終わった時の得点で勝敗を決めます。
シンプルで無駄のないデザインは、見事の一言です。これは是非ともどこかの企業が製品化し、多くの人々に届けて欲しいです。
ダイスニコフ
ダイス2個を振り、その出目で相手を攻撃する艦隊戦と、生き残った兵士を島に送り込む上陸戦を繰り返し、島カードの球を集める2人対戦ゲーム。
このゲームについては、私が撮影および編集を担当した動画がありますので、興味がある方はご覧ください。
では、文章でも改めて説明。
艦隊フェイズでは交互にダイスを2個振り、出た目によって1〜9まである相手の揚陸艇を1〜2隻沈めます。このあたり、伝統ゲームの「シャットザボックス」に似ています。
この時、ゾロ目が出ていれば相手の司令を沈め、ギフトカードを獲得できます。2回目以降は、ダイスを振るかやめるかを選択できます。ダイスを振って沈められる船が無かった場合はバーストです。相手の揚陸艇を全て沈めるとスペシャルギフトカードがもらえます。
艦隊フェイズが終わったら、残った船に応じて上陸戦の戦力と補給フェイズでもらえるギフトの数が決まります。
上陸戦では、3つの島のうちどれに戦力を送り込むかを決め、一斉に公開します。同じ島に送られた兵士は相手の兵士と相殺し、残った兵士が島ごとの規定数に達したらその島を獲得します。
その後、補給フェイズでは、残った船に応じた枚数のギフトカードと、バーストしなかったプレイヤーはロボコンテナカードをもらい、次のラウンドに移ります。通常のロボコンテナカードは、2枚でロボコンテナゴールドと交換できます。
これを繰り返し、取った島の球が10個に達したプレイヤーの勝利です。
今回は第1ラウンドで対戦相手がいきなり8つの球を取る展開となり、あっさり決着。
ダイスゲームなので、出目の良し悪しによってこういうワンサイドゲームもあり得ます。
気軽に楽しめる2人用ゲームが欲しいなら選択肢に入るのではないでしょうか。
カチカンモンスターズ
「好き-嫌い」「現実的-非現実的」などの2つの軸があるマトリックスを使い、マスターの価値観を探るゲーム。
マスターと回答者に分かれて遊びます。回答者が付箋に書いた言葉をマスターが主観で判断し、マトリックスの対応する位置に置きます。
回答者のターゲットカードが指定する場所、もしくはその隣に置いてもらえれば得点です。
マスターの価値観が浮かび上がるパーティーゲーム。「ああ、この人はミミズが平気な人なんだな」といったことが分かってきます。まずまず楽しめます。
ラメットサミット
らめるさんと日本全国ボドゲの旅を楽しむゲーム。
過去に遊んだ時の記事はこちら。
前回の記事では、短縮版で遊んだ上で、序盤から終盤までやる事が変わらない割に長いのではないかと書いていますが、今回フルゲームを遊んだ上で、やはり長いと感じました。
ただ、これは47都道府県の47という数字を終了条件にしたのが原因なので、キャラクター性を取るかゲーム性を取るかの選択の結果と考えれば、批判するべきではないように思います。
この後、「私の世界の見方」と「インフェルノ」を遊びましたが、この辺りのゲームのことはあまり覚えていないので省略します。
以上、遅くなりましたが、12月2日のすごろくし隊の報告を終わらせていただきます。