双六小僧の新・ボードゲーム放浪記

東京近辺のボードゲーム会を放浪するゲーマー双六小僧が、遊んだボードゲームや参加したボードゲーム会、ボードゲームカフェなどについてあれこれ書くブログです。

8/15天岩庵オープン積みゲー崩し会

8月15日、天岩庵でのオープン積みゲー崩し会に参加して来ました。

この日、私は途中で帰らなければいけなかったので、遊んだゲームは「orchard ocean -海上果樹園-」の1本のみでした。

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orchard ocean -海上果樹園-

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海上に人工島を浮かべ、果樹園を作るボードゲーム

アナログランチボックスの作品。

果樹園が人工島のコストに見合う事業なのかは謎ですが、そう言う指摘は野暮というものでしょう。

 

ゲームは12ラウンド。ゲーム中4回、4、7、10、12ラウンドの終了時に収穫があり、そこで収入を得ることができます。

 

このゲームでは、毎ラウンド、タイル獲得フェイズと配置フェイズを行います。

 

タイル獲得フェイズでは、場にある島タイル、方角タイル、手番順タイルを手番順に1枚ずつ、好きなものから獲得し、3巡でそれぞれのタイルを1枚ずつ揃えます。方角タイルを早く取るとお金の、手番順タイルを早く取ると労働者のボーナスがあります。

 

全員が3種類のタイルを取ったら、配置フェイズで島タイルを配置します。タイル配置前に、お金を払ってプレイヤーコマを動かすことができ、その後でプレイヤーコマから見て方角タイルが指示する方向にタイルを配置できます。

島タイルを配置した後、島タイルに労働者を配置することができます。手番順タイルのボーナスの労働者のほか、お金を払って労働者を得て配置することもできます。

その後、お金を払って港タイルを配置することができます。島タイルを配置せず、裏返して港として配置することもできます。

 

島タイルの大半は果樹園などの生産施設と市場に分類されます。生産施設に労働者を置けば、そこから矢印の方向に商品を出荷できます。そこから労働者がいる市場に対応する商品が届けば、収穫時にお金や勝利点がもらえます。商品が港に届いたら、港に付いた矢印の方向にさらに商品を送れます。

 

12ラウンドが終了し、最後の収穫が終わったら得点集計です。それまで獲得した得点に、特殊な島のボーナス、島の配置ボーナス、生産物の種類ボーナスなどを加え、勝敗を決します。

 

 

非常に濃厚な90分級ゲーム。

タイル選択の際、島だけではなく手番順と方角を同時に選ぶことで、それらの優先順位を考えるという仕組みが絶妙です。

商品発送ルートの構築も非常に頭を使います。収穫の処理が少し煩雑に感じなくもないですが、それに見合うやりごたえは間違いなくあります。

もちろん、資金計画も重要で、プレイヤーは資金繰りに常に頭を悩ませることになります。

こうした多くの要素がシステマティックにまとまっており、非常に満足度の高い作品でした。

現在品切れで再販未定なのが惜しいところです。

 

 

この日はこの1作だけ遊んで帰りました。

以上で8月15日の天岩庵でのオープン積みゲー崩し会の報告を終わらせていただきます。